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フィンテックガーデン/軽減税率対応「レシートQR」取引内容データ化

2019年05月27日 14:40 / IT・システム

フィンテックガーデンは5月27日、消費税率の改正による経理処理のデータ入力作業を軽減させるため、レシートに購入品名や金額、消費税、軽減税率消費税などの取引内容をQRコード内に埋め込むフィンテックシステム「レシートQR」を発表した。

<請求書イメージ>
請求書イメージ

今年10月に予定されている消費税率の8%から10%へ変更に伴い、上記の図のようにレシートに「総額」、「消費税10%の対象金額」、「消費税10%」、「軽減税率消費税8%の対象金額」、「軽減税率消費税8%」、「非課税の対象金額」を記載する必要がある。

合わせて、経理処理もこの6つのデータを入力する必要があるため、データ入力作業が6倍に増加することになる。

フィンテックガーデンでは税理士を中心とした委員会「フィンテックを支援する税理士の会」で研究を進め、レシートに取引内容を埋め込むQRコード「レシートQR」という規格を策定し公表した。

<レシートQRイメージ>
レシートQR

レシートQRの機能は、レシートQRをスマートフォンのアプリで撮影し、レシートQRで読み込んだ取引内容をデータ化し、イメージスキャナー(OCR)でレシートQRをスキャン、会計システムに取り込み利用することができる。

販売価格は1社30万円(導入台数無制限、税理士及びフィンテックガーデン会員は無償提供)となっている。

ターゲットは飲食業・小売業、販売目標初年度1万7000社、3年間で8万5000社、想定ユーザー数179万社としている。

販売チャネルは、直販(サイトからの申込み)で、今年10月から出荷を予定している。

今回発表したレシートQRは、適用範囲がレシートや領収書だが、その他の書類に展開が可能。

銀行の通帳をOCRで読み取ることは非常に難しく実用的なシステムやサービスは、ほとんどないが、通帳の明細をレシートQRのように印刷できれば読み取るだけで明細をデータ化しシステムに取り込める。

国内のフィンテックデータは、APIが公開されていないか、または各社独自のデータフォーマットのため、様々なデータが個々に独立して共通化されていない。

そのため各社のデータを取り込むためには、 システムを一つ一つ開発しなければならなかった。

フィンテックガーデンは、API、システムの仕様などをエコシステム(複数の企業・団体が共存共栄する仕組み)として銀行や様々なフィンテック関連企業に公開し、自由に作成できるようにすることで、フィンテックの市場拡大と普及を推進する活動を展開する方針。

■問い合わせ先
一般社団法人フィンテックガーデン 
担当:井上達也
東京都千代田区神田須田町2-8 ASKビル7階
TEL:03-6260-9525
https://fintech-garden.com
レシートQR:https://fintech-garden.com/report.html
inoue@fintech-garden.com

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