東芝テック/岐阜のスーパー「駿河屋魚一」電子レシート導入
2019年07月25日 15:30 / IT・システム
東芝テックは7月19日、岐阜県で食品スーパーを展開する「駿河屋魚一」が、電子レシートサービス「スマートレシート」を導入したと発表した。
スマートレシートは、レシート情報(買い物履歴)をデータで受け取り、一元管理するスマートフォンアプリで東芝テックが開発した。7月7日現在、コープ東北の4生協、とりせん、カメガヤ、など44社656店が導入し、11万人の会員を有している。
これまで紙で発行されていたレシートの不便な面(財布の中での管理や、家計簿などへの二次利用に手間がかかる点)を解消することで顧客満足度を向上し、店舗側にとってはレシート用紙のコスト削減にもつながるソリューションとなる。
店舗の経費節減とお客にとっての家計簿管理の効率化、独自の販促キャンペーンの展開など、多岐にわたるメリットが期待されることから、スマートレシートの導入が進んでいる。
溝際社長は、「お客様は財布の中がすっきりし、マイカードのポイントもすぐに確認できる。今後、導入予定の電子マネーと合わせて使っていただければ、レジでお待たせすることも少なくなる。店にとっては、レシートの紙が不要になるので環境問題にも優しい。勿論、従業員の負担も減り、人手不足対策にも効果的だ」と導入の理由について語っている。
電子決済のサービスの利用者は増えているが、来店時の支払いでは、依然としてレシートの電子化には至っていなかった。一方で、スマートレシートは2017年には、セルフメディケーション税制の申告にそのまま使える機能を実装し、より便利なサービスを提供している。
今後は、月に数社ペースでの稼働開始を予定しており、数年以内にアプリ利用者数100万人の達成を目指す。
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