DNP/ジュンク堂書店池袋本店で書棚型デジタルサイネージの実証実験

2019年09月19日 14:20 / IT・システム

大日本印刷(DNP)と丸善ジュンク堂書店は9月18日、ジュンク堂書店池袋本店において、プロジェクターとセンサーを搭載した書棚型デジタルサイネージ「デジタルシェルフ」の導入実験を開始したと発表した。

<デジタルシェルフ>
デジタルシェルフ

DNPは2019年3月に、米国の流通・小売大手Kroger(クローガー)と、「デジタルシェルフ」とその関連サービスを日本市場で展開するための共同研究を開始。食品スーパー、家電量販店、ドラッグストアなどさまざまな業態の小売と実証実験を進めている。

今回、その一環として書店向けにカスタマイズした「デジタルシェルフ」の運用テストを実際の店舗で実施し、その広告効果を検証する。

書棚の内部にプロジェクターを装備しており、紙のPOPではできなかったインパクトのある映像表現が可能。映画化された書籍の動画広告や書店員のおススメ情報など、書棚の書籍に合わせた広告を随時配信する。一般的な電子POPよりも画面が横長で大きいため、高いアイキャッチ効果が期待できるという。

また、来店客がデジタルシェルフの前で立ち止まった頻度や書籍を手に取った回数などをセンサーで計測。「来店客が棚の前でどのように行動したか」「動画広告で足を止めた来店客は書棚に手を伸ばしたか」など、これまで把握が困難だった来店客の行動を可視化する。POSデータと組み合わせることで、顧客の購買行動を分析し、効果的な売場作りにつなげていく。

さらに、従来は書店員が、書籍の入れ替えと連動して紙のPOP広告の差し替えを行っていたが、デジタルシェルフ用の広告は、インターネット経由で管理して配信するため、書店員の負荷を軽減する。容易に広告データの差し替えの設定ができるため、紙のPOP広告以上に、状況に応じた柔軟な広告配信が行える。

<広告や動画をリアルタイムに配信>
広告や動画をリアルタイムに配信

ジュンク堂書店池袋本店では、デジタルシェルフに加え、1階レジカウンター壁面に49インチのデジタルサイネージ4面を、入口付近中央の柱面に55インチの縦型デジタルサイネージを新たに導入。書籍・雑誌の情報のほか、映画、エンタメ、イベント情報を発信する。

今回、複数の新たなデジタルサイネージを同時に導入することにより、店舗全体で一体感のある販売促進施策を展開していく。

■問い合わせ先
https://www.dnp.co.jp/CGI/contact/form.cgi?mode=form

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