ライフ/ユニシスと共同開発「AI需要予測自動発注システム」全店導入
2021年01月19日 16:50 / IT・システム
ライフコーポレーションは1月19日、日本ユニシスと共同開発したAI需要予測自動発注システム「AI-Order Foresight」を全店に導入すると発表した。
システム導入により対象商品の発注作業時間の5割超の削減を目標とし、その時間を活用して顧客対応、売場メンテナンスの強化をはかり、顧客満足度の向上と従業員の働きやすい環境の構築を目指す。
2月までに全店での稼働を開始する。
AI需要予測自動発注システム「AI-Order Foresight」は、販売実績・気象情報・販売計画などの各種データを元に、店舗における日々の商品発注数を自動で算出するシステム。2018年から同社と日本ユニシスが共同で研究開発を行い、店舗での実証を進めてきた。
ドライグロサリー(冷蔵を要さない食品)を対象とする自動発注システムを既に導入していたが、販売期間が短い牛乳などの日配品を対象とした高精度な自動発注システムの導入には至っておらず、店舗・商品毎に従業員が発注数を毎日算出する作業に多大な時間を要していた。
今回、販売期間が短く精度面で対応が困難だった牛乳などの日配品についても、このAIによる需要予測を用いることで発注の自動化を可能にする。作業負荷・難易度の高い業務の自動化により、従業員の作業負担を軽減し、商品欠品・廃棄ロスの削減を実現する。
また、従来の自動発注システムは精度維持のため、人による日常的な予測モデルチューニングが必要だったが、AI自動チューニング機能によりメンテナンスフリーで自動発注の運用ができる。
2020年3月以降の新型コロナウイルスの影響による激しい需要供給変動においても、商品欠品・廃棄ロスの悪化を防ぎ、適切な発注量の計算が実施できていることを確認しているという。
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