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食べログオーダー/POSシステムと接続し飲食業界のOMO推進

2022年07月26日 14:50 / IT・システム

デジタルガレージ(以下:DG)、DGのグループ会社のカカクコム、東芝テックは7月26日、カカクコムの運営する「食べログオーダー」を戦略的に支援する基本合意書を締結したと発表した。

<「食べログオーダー」を戦略的に支援>
「食べログオーダー」を戦略的に支援

今回の3社合意は、民間サイドから飲食業界に対して日本を代表する最適なソリューションの提供を目指す取り組みとなる。

「食べログオーダー」の導入店舗においては、店を訪れたユーザー自身のスマートフォンで二次元バーコードを読み取るだけでメニュー画像や説明などを閲覧し簡単に注文することができ、そのままオンライン決済まで進むことができる。「食べログオーダー」はDX化の推進を目的とした「IT導入補助金2022」による補助対象の事業として採択されている。

DGの子会社で、決済事業を手がけるDGフィナンシャルテクノロジー(以下:DGFT)は、二十数年に渡り、可用性の高いセキュアなシステム基盤・運用体制の下、さまざまな決済手段を提供。昨年度ベースで年間決済取扱高は約3.6兆円、決済取扱件数は約7.2億件、加盟店数70万店以上の規模に拡大し、日本を代表するPSP(Payment Service Provider)に成長している。

東芝テックは、POSシステムのリーディングカンパニーとして保有する強固な顧客基盤、営業・保守網といったリアルアセットを最大限活用し、開発を推進するグローバルリテールプラットフォーム「ELERA」を基軸としたデータソリューションの創出に注力している。今回、3社の持つ特徴と、これまで培ってきたノウハウを連携させ、飲食・小売業界のDX推進を支援し、持続可能な社会の発展に貢献したい考えだ。

具体的には、東芝テックやJCB社の協力の下、フードデリバリーなどの複数のオンライン注文サービスを一元管理する「Pangaea Delivery」のPoCを通して開発した機能をベースにしたシステムを構築する。

DGFTの75の決済手段を統合した新システムを食べログオーダーに接続開始することで、消費者ニーズに応えたさまざまな決済手段に対応。個店ベースでのデータ活用に向け、最適化したソリューションを実現していく。

DGは小売店・飲食店向けの多様な周辺サービスを簡単かつ低コストにPOSシステムに接続可能なツール群(SDK)を開発し、東芝テックと協力して外部アプリケーション(EC/勤怠/給与/発注/在庫/データ分析など)開発事業者向けに提供する。

第1弾として、カカクコムに、「食べログオーダー」とPOSシステムを接続するために、SDKを提供する。今後、さまざまな外部アプリケーションとの接続をしていくだけでなく、飲食セクターをはじめ、医療、宿泊、卸・小売り、運輸などに対しても展開する予定だ。

<飲食業界向けOMOを推進>
飲食業界向けOMOを推進

さらに、昨年12月に締結したDGと東芝テックの資本業務提携契約に基づき、総合決済サービス「VeriTrans4G」と東芝テックのPOSシステムを有機的に接続し、「Hybrid Pay」(飲食業界向けOMO)をスタート。今後、さまざまな周辺サービスを拡充し、日本を代表するOMO(リアルとサイバーのハイブリッド型)のユニバーサルサービスへと進化させる。

<Hybrid Payの仕組み>
Hybrid Payの仕組み

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