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東芝テック/SGSTの配膳ロボット「BellaBot」を全国展開、DX推進

2022年09月02日 13:40 / IT・システム

SGSTと東芝テックは9月1日、飲食店のDX推進に向けた業務提携の第1弾として、SGSTが取り扱う配膳ロボット「BellaBot(ベラボット)」の東芝テックグループによる全国展開と導入サポートを開始した。

飲食業界は、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした外出自粛、非接触の接客サービス需要の急増など経営環境が大きく変化し、人手不足の問題と業務効率化の必要性が高まっている。その中で、配膳ロボットは、来店客とスタッフとの非接触の接客サービスを実現し、飲食店の人手不足解消と業務効率改善が見込める。

大手ファミリーレストランチェーンなどを中心に導入が進んでおり、今回、東芝テックのグループ会社である東芝テックソリューションサービスが全国規模で導入支援サービス、サービスデスク対応、オンサイト保守を担う。今後、配膳ロボット「BellaBot」について東芝テックが開発を推進するグローバルリテールプラットフォーム「ELERA(エレラ)」と接続することで、POSシステム、無線オーダーシステム、セルフオーダーシステムなどのワンストップサービスが実現でき、飲食店と来店客の双方にスマートな店舗体験を提案する。

SGSTは「10年先のイノベーション」を見据え、AIとIoTで社会の未来に貢献する製品、サービス開発に取り組み、ロボティクスを活用した飲食店舗での非接触ソリューション分野で顧客の課題解決を目指す。一方、東芝テックは「グローバルトップのソリューションパートナーを目指す」という目標のもと、グローバルリテールプラットフォーム「ELERA」の開発を推進する。「ELERA」上にエコシステムを構築することでサイバー分野を得意としたパートナーとの共創をおこない、「ELERA」のマイクロサービスの拡充と、業種・業態に関わらず顧客が抱える課題の解決を目指す。

2社は今回の業務提携に基づき、東芝テックの「ELERA」上に構築された飲食店向けマイクロサービス「OrderLinkage(オーダーリンケージ)」を活用して、SGSTと東芝テックがそれぞれ保有する飲食ソリューションを相互に連携、飲食店の業務効率改善など両社のシナジーを発揮し、DX加速をはじめとする付加価値の提供とソリューション提案を目指す。

<配膳ロボット「BellaBot」>

配膳ロボット「BellaBot」は、非接触での料理提供を実現し、配膳・バッシング・案内の自動化による業務効率化で従業員の負担を軽減する。飲食店内でも80cmの通路幅があれば走行可能で、最小20cmの高さの障害物を検知してストップするので、子供や荷物への衝突を回避できる。

安定性のある走行で、飲み物が入ったコップも配膳でき、料理を受け取るとセンサーで感知し、自動で次の配膳先に移動する。複数テーブルに配膳する際、該当のテーブルに来ると、ライトでどのトレイの料理かを案内することもできる。このほか、誕生日モードもあり、誕生日ケーキやプレゼントを届けたり、バースデーソングを流したりすることができる。

価格は292万円からで、導入・設定費用は別。販売予定数は、飲食店をターゲットに、年間約600台を計画している。

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