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そごう・西武/画像認識AIを活用した「デジタル在庫管理」導入

2023年08月07日 15:13 / IT・システム

そごう・西武は8月28日、「実店舗とECサイトの在庫の一元管理(OMO化)」「AI発注の導入」を目指し、AIを活用した単品在庫管理のデジタル化を開始する。

<西武池袋本店 諸国銘菓、名産売場>
西武池袋本店 諸国銘菓、名産売場

2022年1月からの実証実験を経て、同日から西武池袋本店の諸国銘菓・名産売場とそごう大宮店の諸国銘菓を対象に、バーコード、RFIDを必要としない、AIによる単品在庫管理をスタートする。

そごう・西武の諸国銘菓、名産売場では、取扱商品やメーカーが多岐にわたることもあり、完全な形でのJANコード管理ができていなかった。結果として、発注業務や在庫管理をデジタル化できず、個人の経験に頼った発注を実施せざるを得ない状況となっていたという。

そのため「発注に時間がかかる」「担当者によって発注精度のばらつきがでる」「在庫管理がアナログなためECと連動できない」などの課題があった。

これらの課題を解決するため、画像認識AIによる単品在庫管理に向けて、取り組みを開始した。

<在庫管理業務アプリ>
在庫管理業務アプリ

画像認識AIを組み込んだ在庫管理業務アプリ(Ridgelinez開発)を活用することで、バーコードなどの有無にかかわらず、商品の在庫単品管理が可能な仕組みを実現した。

実証実験の対象商品では紙台帳の管理が不要となり、発注、検品、納品作業時間の33%削減した。また削減できた時間を接客などの顧客満足度向上につながる業務にあたることもできるようになった。

さらに、ダッシュボード(複数の情報を一覧できる情報管理ツール)を活用した過剰発注の発見により、廃棄ロス削減に向けた発注調整を開始した。なお、画像認識AIの検知率については、実験を重ねる事で約99%にまで高めることができているとしている。

今後、在庫情報をデジタル化することで、その情報をもとにAIを活用。需要を予測し、発注の自動化を目指す。

また、全フロアを対象に、在庫情報を自社ECサイトに連携することで、自社EC商品の取扱商品を増やし、EC販売を拡大したい考え。

■Ridgelinez問い合わせ先
https://www.ridgelinez.com/contact/form/service/

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