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名鉄/AIデジタルサイネージを活用した実証実験

2024年01月15日 15:10 / IT・システム

名古屋鉄道は1月16日~2月29日、グループにおけるオープンイノベーションを推進する名鉄オープンイノベーションLabの活動の一環として、オプティメースが提供する人工知能(AI)によるデジタルサイネージ分析技術、およびC1X Inc.が提供するカウントダウンQRコードを活用した人流創出の実証実験を実施する。

実証実験では、瀬戸線栄町駅・大曽根駅の各1カ所に、AIデジタルサイネージを設置して「カウントダウンQRコード」を含むSAKUMACHI商店街のプロモーション動画を放映し、広告の効果やQRコードによるクーポンを取得した人が実際に商店街へ来訪するかを検証する。

<AIデジタルサイネージのイメージ>

デジタルサイネージに独自AIと連動したカメラを取り付けることで、広告を表示しているデジタルサイネージの前を通った人の数およびサイネージを見た人の数、その通行人の性別・年代等の属性を推定して統計を取り、広告の効果を検証する。なお、録画や録音は一切行わず、端末上で統計化された情報のみを取り扱う。

また、カウントダウンQRコードは、従来の静的なQRコード表示とは異なり、QRコードを使用できる回数をリアルタイムに管理する機能(カウントダウン機能)を実装している。この技術をクーポン発行に用いることで、クーポン発行者は上限を設定した回数限定クーポンを発行でき、クーポンの発行枚数を最適に管理することが可能となる。

一方で、利用者や通行人にとっては、回数を制限することで希少性が生まれるため、カウントダウンQRコードを探してクーポンを取得し、実際に使用するインセンティブが高まり、人流や来店の促進が期待できるという。

SAKUMACHI商店街は、名鉄プロパティマネジメントが運営する清水~尼ケ坂駅間をつなぐ高架下商業施設。施設名称の「SAKUMACHI商店街」は、桜並木の続くまちで、明るくにぎわいの溢れる商店街のような交流拠点(花咲くまちの商店街)でありたい、という思いを込めている。

デザインは外観にアクセントカラーとして複数色の外壁を用いて彩りを加えることで、高架下にあたらしいまちの活気が生まれることをイメージしたほか、各店舗前にベンチを設けるなど、施設の回遊性だけでなく、地域の交流拠点となるよう意識して開発した。

カフェやデリカテッセンなど地元で活躍するテナントのほか、めいてつ保育ステーションぽっぽ園やめいてつのアフタースクールTELACOも入居し、近隣に住む人や子育て世代が日常的に利用しやすい1期エリアと、夜も利用できる飲食店を中心に軒を連ねる2期エリアで構成している。

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