イケア／AI活用のデジタルホームデザインツールを導入

2024年02月13日 14:20 ／ IT・システム

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イケア・ジャパンは2月27日、AIを活用した新しいデジタルホームデザインツール「IKEA Kreativ（イケアクリアティーヴ）」を導入する。

IKEA Kreativには、自分の部屋のデジタル空間にイケアの家具やアクセサリーを配置することで自分の生活空間を自由にデザインできる機能と、イケアが用意した3Dショールームを元にデザインを変更できる、2つの機能がある。

IKEAアプリ上で操作できるため、スマートフォンやタブレットで気軽に楽しめるほか、パソコンからイケアのウェブサイト上でも使用でき、デザイン空間を3Dで視覚化できるので家具の買い替えがよりイメージしやすくなる。

＜ウェブサイト上で部屋の模様替えをシミュレーション＞

IKEA Kreativは、これまでのイケアの家での暮らしに関する知識やデータと、最新のAIおよびコンピュータービジョンのテクノロジーを使用し、スキャンされたお客の家の空間を正確に把握しデジタル空間を生成する。

AIアルゴリズムにより、IKEA Kreativでは、お客が撮影し生成されたデジタル空間から既存の家具の一部またはすべてを消去し、自分の空間の新しい家具の配置や模様替えを簡単にデザインすることもできる。機能の中核となるテクノロジーは、Ingkaグループが2020年4月に買収したシリコンバレーのAIスペシャリスト、Geomagical Labsが開発した。

Ingkaグループの共同最高デジタル責任者（CDO）Parag Parekh氏は、「Ingkaグループは、人々がより快適な毎日を送れるようにするためのサポートに情熱を注いでいます。私たちは今後も、オンラインとオフラインの両方でお客さまの体験に付加価値を提供していきたいと考えています。IKEA Kreativは、Geomagical Labsの革新的なテクノロジーと、シンプルなデジタル体験が特徴です。家具のお買い物や部屋のデザインが難しいと考える方々のハードルを下げることで、理想の家をデザインしてみたいと気軽に思ってもらい、皆さんのアイデアやインスピレーションを実現しやすくしたいと私たちは考えています」とコメントしている。

＜自分の部屋をスキャン＞

自分の部屋のデジタル空間にイケアの家具やアクセサリーを配置することで自分の生活空間を自由にデザインできる機能では、「スキャン」のメニュー画面の手順に沿って自分の空間を撮影することで編集可能なリアルで正確な寸法の3Dレプリカを手軽に作成することができる。

既存の家具やアイテムを画面から消去することもでき、ツールに登録されているさまざまなイケアの商品をデジタル空間に自由に配置することで、自分の理想の空間をデザインできる。選択した商品は、デジタル空間内で移動、回転、積み重ねを行うことも可能だ。

＜ショールームを元にデザイン＞

イケアが用意した3Dショールームを元にデザインを変更できる機能では、郊外型の大型店舗と同様に、50を超えるインスピレーションあふれる3Dの空のショールームやデザイン済みのショールームをベースに、イケアの商品の配置やコンビネーションのアイデアを試すことができる。自分の部屋をスキャンする必要はなく、ショールームの画像を選択し、デザインの一部の商品を違う商品に変更したり、新たに商品を追加するなど自分だけのショールームをつくることが可能だ。

＜アプリ上のイメージ＞

さらに、理想の空間をデザインしたら、デザインのアイデアを後でも見られるようにアカウントに保存でき、アイデアを家族や友人と共有するできる。選択した商品をオンラインで簡単に購入することも、イケア店舗で商品をみて購入することにも対応するため、より自分の部屋と理想の空間をイメージして買い物ができる。

イケアは、オムニチャネル・リテーラーとして常に革新的なソリューションでお買い物体験をさらに快適に便利にすることを目指しており、日々変化するニーズを満たすためにテクノロジーを活用した買い物体験を提案する。デジタルチャネルで、ショッピングをするイケアのお客も増えている今、イケアではデジタルな空間を通じて、イケアの実店舗の魅力を感じていただけるだけでなく、より機能的で自分らしい空間をデザインし、実現するサポートをするという。

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