フジテック/ゆめが丘ソラトスにエレベータとロボットの連携システム導入

2024年08月23日 13:56 / IT・システム

フジテックは8月19日、相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが運営する神奈川県横浜市の商業施設「ゆめが丘ソラトス」向けに、エレベータとロボットの連携システムを導入したと発表した。

商業施設内の従業員用エレベータ1台に対して、ロボットとエレベータの通信連携による人を介さない自律移動が可能なシステムを設置した。クラウド接続方式で、ロボットと人が乗り合いする仕様となっている。

<ゆめが丘ソラトスでエレベータとロボットが連携する様子>

近年、配送や清掃、警備分野では人手不足解消に向けてサービスロボットの導入が本格化している。ロボットがエレベータと連携すれば階の異なるフロアに移動できるようになり、サービスの提供範囲が広がることから、連携システムの技術の確立と普及に期待が寄せられている。

今回、7月に開業したゆめが丘ソラトスにエレベータ・エスカレータ計31台を納入した。

そのうちの従業員用エレベータ1台にロボットの連携システムを導入している。フジテックが神奈川県内でロボット連携機能を提供するのは、今回が初めての事例となる。

8月19日から、ゆめが丘ソラトスでは、ロボットを活用した商品配送サービスをスタートする。ロボットは自動でエレベータに乗って施設内の飲食テナントで商品をピックアップし、施設内の注文者に商品を届ける。

フジテックは、ロボットフレンドリーな社会を目指す「ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)」に加盟し、ロボットがエレベータを利用して階の異なるフロアへ自律的に移動できるよう支援する「ロボット連携技術」の開発を進めてきた。

既に複数の実証実験に参画しているほか、2023年からは自社の事業所内でもロボットの業務運用を開始した。事業所内の書類配送業務や工場の部品運搬にロボットとエレベータの連携機能を使い、ノウハウを蓄積している。

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