日立、常陽銀行/無人コミュニケーション店舗活用した金融・DXリテラシー教育

2024年09月12日 15:36 / IT・システム

常陽銀行と日立製作所はこのほど、日立工業専修学校(以下、日専校)において産学金連携による金融・DXリテラシー向上の取り組みを開始した。

日立は小型の売場にサイネージ、センサー機能、生体認証などを組み合わせた無人コミュニケーション店舗「CO-URIBA(コウリバ)」を日専校に設置し、常陽銀行はサイネージに投影する金融教育コンテンツを提供する。

<生徒がCO-URIBAで最先端決済を体験する様子>

生徒は、顔認証による手ぶらの決済を体験すると同時に、サイネージに表示される教育コンテンツを通して金融について学ぶことができる。日立はCO-URIBAの運営方法を生徒に教え、生徒自身がCO-URIBAを主体的に運営することによるDXの学習・体験の場を提供する。

また、常陽銀行は、日専校で金融教室を開催し、生徒が金融知識を深める機会を提供する。さらに、生徒は常陽銀行と日立との交流を通じて、社会におけるコミュニケーションやビジネススキルを身につける機会を得ることができる。

日専校はCO-URIBAを活用した金融・DXリテラシー教育の導入におけるファーストユーザーであり、常陽銀行と日立は、2024年度下期以降に茨城県の他教育機関などにも広げる予定だ。

近年、経済の複雑化やキャッシュレス決済の普及などにより、適切な金融判断を行うための金融リテラシーの向上が求められている。金融庁の調査によると、特に18~29歳の若年層における金融リテラシーの向上が課題となっている。

日専校では、数年後に社会人となる生徒に対し、将来に備えた資産形成の必要性など、金融リテラシーを身に付けてもらうため、金融教育の検討を行ってきた。また、DXの学習・体験により情報リテラシーの強化やイノベーションの機会を与えるため、他の企業と連携した取り組みを実施したいと考えていた。

また、常陽銀行では、これまで若年層への金融教育を講義形式で実施してきており、実践を伴う教育の場を検討していた。そこで今回、常陽銀行、日専校、日立が連携し、若年層に実践的な知識・スキルを習得・定着を図るため、デジタル技術を活用した金融リテラシー教育を実施することになった。

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