楽天/データで意思決定支援「Rakuten Analytics」提供開始
2024年10月01日 13:40 / IT・システム
楽天グループは9月25日、「楽天エコシステム(経済圏)」の統計データにより顧客分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」を法人に向けて本格提供を開始した。
「Rakuten Analytics」は、企業のデータと楽天が保有する統計データアセットを連携することで、顧客分析を可能とするツール。直観的に操作しやすいシンプルなユーザーインターフェース(UI)を備え、分析結果を簡単に把握できる。
分析結果は、広告配信や自社顧客へのマーケティング施策、商品企画などに活用できる。
基盤となる楽天の統計データアセットには、AIを用いて楽天ユーザーの属性情報(年齢・性別といった人口統計学的データやライフステージ、ライフスタイルなど)を4000以上の属性に分類した「楽天エコシステム」のデータベース「CustomerDNA」を活用している。
データベースでは、属性情報を実際の登録情報や購買行動などの事実に基づくものと、ユーザー行動から推計したものに分類し、その属性情報を基にした多角的なターゲット情報を提供する。
楽天では、自社サービスにおけるユーザーの行動分析データなどのビッグデータ分析に注力しており、個々のユーザーにとって最適なパーソナライゼーションを実現してきた。
1億を超える楽天IDによる豊富な統計データアセットを本プラットフォームを通じて活用することで、これまでは把握できなかった各企業の顧客のオンライン、オフライン上の行動やターゲットを可視化でき、データに基づいた企業の意思決定を支援する。
今後は、Rakuten AIとの連携により、分析結果の解析を支援するAIアシスタント機能の提供、マーケティング施策支援、楽天内外のマーケティングツールとのAPI連携機能の実装も予定している。
これらの機能により、顧客獲得のための広告配信や顧客生涯価値(LTV)向上のための顧客関係管理(CRM)施策、商品開発のための追加調査などの支援が可能となる。
楽天は、AI化を意味する造語「AI-nization(エーアイナイゼーション)」をテーマに掲げ、ビジネスのあらゆる面でAIの活用を推進する取り組みをしている。
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