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ワークマン/新業態「WORKMAN Plus」開発、100店出店・120億円目標

2018年09月04日 20:00 / 店舗レポート

ワークマンは、2年前から、アウトドアウェアの「FieldCore」、スポーツウェアの「Find-Out」、レインスーツの「AEGIS(イージス)」の自社3ブランドをアウトドア系ブランドとして販売している。

アウトドア系3ブランドの売上高は、2017年3月期30億円、2018年3月期60億円、2019年3月期120億円を見込んでいる。これまで生産分は必ず売り切りているので、2019年3月期の120億円は必達だという。

<ベルトや靴下など服飾雑貨も販売>
ベルトや靴下など服飾雑貨も販売

プライベートブランドの開発強化にあたり、商品部の人員を強化した。これまでは10人程度の体制だったが、海外ブランドを経験したデザイナーなど新規人材を採用し、30人体制に商品部を強化した。

3年前から、自社製品を評価する制度として「ライフテスト」を実施している。全従業員を対象に年間1万円を、自社プライベートブランドを購入するための費用として支給し、実際に使用した感想などのフィードバックを行っている。

従業員が実際に使用した際の使い勝手や耐久性などを商品開発に生かすことで、より消費者のニーズにあった商品開発を目指す。

<色柄が豊富なバックパック>
色柄が豊富なバックパック

アウトドア系プライベートブランドを強化するにあたり、商品の色柄を豊富にしている。基本カラーは3~4色程度で、見せ色として2~3色の色柄物をそろえている。

<既存デザインと新デザイン>
既存デザインと新デザイン

既存のデザインは無地が中心だが、新デザインは色彩豊かな色柄を採用している。

作業服では、迷彩色がベーシックな柄としてあり、迷彩色の柄に新たな色彩を加えた商品やプリント柄の商品などを組み込むことで、既存商品と違和感がない商品構成としている。

<調理師用の滑らない靴も一般客向けに販売>
調理師用の滑らない靴も一般客向けに販売

調理師用の油のまかれた床でも滑らない安全靴も、靴の表面に柄を入れることで、妊婦や子育て中のママなど、一般客に向けて販売する。

<帽子のディスプレイ>
帽子のディスプレイ

ワークマンプラスでは、女性の来店が多く見込まれる「ららぽーと」への出店を踏まえ、レディース商品の取り扱いも強化している。

<レディース商品コーナー>
レディース商品コーナー

商品構成比はメンズ95%、レディース5%だが、メンズ商品ではSサイズも用意することで、男女兼用で着ることができる商品を豊富にそろえた。

<靴下コーナー>
靴下コーナー

ガーデニングのエプロンなど一部仕入れ商品も投入し、レディース向け商品を強化している。商品構成比は5%のものの、店舗入口付近にレディース商品を配置することで来店しやすい売場を目指した。

<手袋コーナー>
手袋コーナー

既存店では、試着室以外は店内に鏡はないが、ワークマンプラスでは壁面や柱回りを活用して2カ所に大型の鏡を設置したほか、移動式の全身鏡も1台用意した。

ワークマンでは、全店にミシンを設置し、パンツの裾上げサービスを、ほぼ全店で無料で提供しているため、ワークマンプラスでも無料の裾上げサービスを提供する。

試着室は既存店は1つだが、ワークマンプラスは3つに増やしている。

<店舗コンセプトを紹介するPOP>
店舗コンセプトを紹介するPOP

店内デザインはアウトドア系のブランドショップを意識し、解放感のあるスッキリとしたデザインを採用した。床を白としたことで、明るい店内を演出したという。

<白を基調としたレジ>
白を基調としたレジ

2号店は11月下旬に埼玉県富士見市の「ららぽーと富士見」に出店する予定で、まずは有力ショッピングセンターに10店を展開する計画だ。

土屋常務は、「高機能で低価格というアパレルは、国内では空白市場となっており、ワークマンプラスでこの市場に本気で参入する。10年間でワークマンプラスと既存店舗内のアウトドア系商品の売上を合わせて1000億円の売上を達成したい」と目標を語った。

店舗概要
所在地:東京都立川市泉町935-1
ららぽーと立川立飛3階
TEL:042-521-0175
営業時間:10時~21時
店舗面積:約200m2
取扱アイテム:約300
取扱いカテゴリー:アウトドア、スポーツ、レイン、ガーデニングのウエア
年間売上目標:1億2000万円

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