ワークマン/新業態「WORKMAN Plus」開発、100店出店・120億円目標
2018年09月04日 20:00 / 店舗レポート
土屋常務は、「作業服の専門店で、一般客の利用があるとは思っていなかった。作業服では、黒、灰色、ベージュといった地味な色が売れ筋商品だが、ある時、緑のレインスーツが異常に売れていることが分かり、一般客のニーズを知るきっかけになった。一般客にも作業服的な商品が売れることが分かり、業態開発のきっかけとなった」と語る。
地味な色彩をイメージする作業服だが、作業服の機能のひとつとして「安全のために目立つ」というニーズがある。そのため、赤、青、緑といった原色のほか、夜の作業でも目立ちやすい蛍光色をつかった商品展開をしていた。
昨年からは、バイクに乗るための機能を満載したレインスーツをテーマにした商品も開発し、アウトドアウエアを本格的に意識した商品開発を進めている。
ワークマンは朝7時~夜20時まで営業しており、朝の通勤・通学時間帯に店舗の前を通るお客も多い。今年は、自転車用のレインスーツも開発し新たな客層の開拓を目指している。
レインスーツのプライベートブランド「AEGIS(イージス)」は、雨天の屋外作業用のプロ仕様の防水防寒ウェアで、イージスの技術を活用した派生商品として、撥水機能を持つブルゾンも販売している。
既存のワークマンの売場構成は、ワーキングウエア、カジュアルウエア、ファミリー衣料、履物、作業用品、その他で構成している。
ワークマンプラスは、シューズ、バイクウエア、ガーデニング、スポーツ、レインウエア、肌着など、商品を利用するシーンにあわせた売場構成を採用した。
肌着は、作業服でも売れ筋カテゴリーの一つであり、機能性肌着を展開している。ユニクロが、エアリズム、ヒートテックといった機能性肌着を打ち出したことで、機能性肌着の認知度が広がり、ワークマンで販売好調なカテゴリーに育っているという。
作業服には常に機能性が求められるため、プライベートブランドの商品開発でも常に機能性を重視している。商品の機能を伝えるために商品を解説するディスプレイも新たに採用した。
ワークマンプラスでは、土屋常務が商品機能を解説するコトPOPを作成した。
土屋常務は、「どうしても機能を知ってもらいたい、私がおすすめする商品の30アイテムほどにコトPOPを付けた。お客さんに、是非、来店してもらい、商品を触って、試着して体験してもらいたい」と語る。
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