渋谷ヒカリエ/レストラン階を女性向けに刷新、売上20%アップ目指す
2019年01月21日 17:10 / 店舗レポート
東急電鉄は1月22日、「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区)を開業以来初となる6・7階のカフェ&レストランフロアを女性をメインターゲットに刷新し、8店舗をオープンする。1月21日マスコミ向け内覧会を開催した。
リニューアルは「Again,shibuya Hikarie」がコンセプト。主要ターゲットを20代後半~30代の働く女性と設定した。
男女問わず幅広くターゲットにしていた既存の体制を、ヘルシーな食を好み、「〇〇が食べたい」とはっきり欲望があり、最先端の食に興味のある女性にターゲットを絞ったことで、既存から売上20%増を目指す。
渋谷ヒカリエの北村多門氏は、「2012年の開業以来最大規模のリニューアルを実施する。情報発信基地としてのヒカリエの魅力を再発見してもらえる店をラインアップした。女性が気持ちよく滞在し、憧れや高揚感を持てるフロア空間に一新。他の階への買い回りにも期待している」と述べた。
渋谷ヒカリエ営業MD担当の蛭間萌々奈氏は「ヒカリエの顧客を精査したところ、主要顧客は25才~44才、利用者の85%が女性、女性の働いている割合は55%だった。渋谷駅は東急、JR、地下鉄が集まっているため、友人と集合して飲食、買物、観劇にくる人も多い。そこで、レストランフロアを女性のためのレストランを集め、一新した」。
「男性を伴っていても、レストラン選びの主導権は女性にある場合を想定。6階はハレの日需要、7階は大勢で集まるパーティに使いやすい店をそろえた。ほかの階で買物する客層とレストラン階のターゲットをそろえ、ヒカリエの魅力を再発見してもらうえるよう改装した」と説明した。
6階は、サンフランシスコで人気の日本初上陸「ダンプリングタイム 餃子時間」、フルーツパーラー「果実園リーベル」、銀座Vomeroの2号店「Trattoria Vomero il mare e monte」がオープンする。
7階は、「MAISON KAYSER」が新業態のパンを楽しむレストラン「MAISON KAYSER Table」、メキシコ料理をモダンにアレンジした「モダンメキシカン マヤルス」、一風堂のラーメンはすべて量少な目のコンパクトサイズで提供する「1/2PPUDO」、「やさい家めい」、「ベジ串 創作おでん ぬる燗佐藤」が出店する。
「ダンプリングタイム 餃子時間」は、サンフランシスコの世界的IT企業が多く立ち並ぶセレブエリアで人気のモダン点心の店。
特大小籠包「キングダム」(税込918円)、「ジャージャー麺」(1274円)などが楽しめる。
店舗面積約148m2、60席、平均客単価はランチ1500~2500円、ディナー2500~4000円。
「果実園リーベル」は、旬のフルーツを使ったケーキで新宿や目黒で女性に人気のフルーツパーラー。
季節限定で、甘みと酸味が絶妙なバランスのあまおうと優しい甘さの白苺を使った「白苺とあまおうの2色パフェ」(2484円)、ドーム型ケーキ「ズコット」をそろえた。
店舗面積約175m2、80席、平均客単価2000円。
<じっくり煮込んだ粗挽きミートソースの熟成ラザーニャ(1296円)>
「Trattoria Vomero il mare e monte」では、本格的なイタリアン、ラザーニャなどのメニューが用意されている。駅近の店舗として、忙しい人のためのクイックメニューもある。
店舗面積約105m2、54席、平均客単価ランチ1500円、ディナー4500円。
「MAISON KAYSER Table」は、メゾンカイザーとして初めて出店するダイニングレストラン。料理や飲み物と一緒にパンのある食卓をゆっくり楽しむ「テーブル」がコンセプトとなっている。
パンの販売は行わず、ランチ限定「パン ビュッフェ」(1383円から)、メゾンカイザー独自のフランスパン用小麦粉「メゾンカイザートラディショナル」を配合したパンで作った器にサラダなどを詰めた「ブレッドボウル」をそろえた。
店舗面積約181m2、100席、平均客単価ランチ2000円前後、ディナー2500~3000円。
「1/2PPUDO」は、「一風堂」の1/2サイズのラーメンとサイドメニューの組み合わせで、食事ができる。
5種のミニラーメンから1杯と30種のサイドメニューから2品組み合わせる「メイン+デリ2品セット」(1188円)などで、好きなものを少しずつ食べられる。
ラーメンは、糖質ハーフ麺に変更もできる。
店舗面積約104m2、40席、平均客単価1100円前後。
「モダンメキシカン マヤルス」では、流行のモダンメキシカンを気軽に楽しめる店。5色のトルティーヤ(コーン、ゴマ、ラズベリー、ホウレンソウ、ブルーベリー)による「タコスメニュー」、テキーラカクテル(864円から)を用意している。
フォトジェニックなメニューに加え、食事をする女性が美しく映える照明の工夫もしている。
さらに、ヘルシーメニュー需要に対応し、「やさい家めい」がタパスを中心とした新業態を出店。
「農園のバーニャカウダ」(税込637円)、ルクルーゼの土鍋を使った炊き込みごはん(1450~1750円)などインスタ映えし、美と健康を追求した食事ができる。
店舗面積約152m2、68席、平均客単価ランチ1500円、ディナー4000円。
「ベジ串 創作おでん ぬる燗佐藤」は、大人の隠れ家として人気の「ぬる燗佐藤」が、小さなおちょこで女性が少しずつ色々な日本酒を楽しめ、ベジ串とおでんに特化した新業態。
日本酒は30~40種そろう。
■渋谷ヒカリエレストランフロア
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1
営業時間:11~23時
http://www.hikarie.jp/renewal2019/
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