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イオン茅ヶ崎中央店/地域最大級のキッズ売場、こだわりの食で商圏拡大

2023年06月02日 13:20 / 店舗レポート

イオンリテールは、神奈川県茅ヶ崎市エリアに多いファミリー世代の取り込みを強化し、「そよら湘南茅ヶ崎」「イオン茅ヶ崎中央店」の連携を強化、商圏を拡大している。6月1日「イオン茅ヶ崎中央店」を報道陣に公開した。

<イオン茅ヶ崎中央店>
イオン茅ヶ崎中央店

6月1日、「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」を「そよら湘南茅ヶ崎」としてリニューアルオープンした。日常使いの食品・ドラッグ・サービスを集約した都市型ショッピングセンターとして、若いファミリーの需要に対応している。

「そよら湘南茅ヶ崎」から約700mと近隣にある「イオン茅ヶ崎中央店」は、全世代に向けた衣食住すべてそろうGMSとして、2021年から継続してリニューアルしている。

2021年7月に、1階「食とフード&ウエルネス」フロアを一新した。冷凍食品への高まりを受け冷凍食品コーナーを2.5倍に拡大。フランス発の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」を導入するなど、取扱品目を約500品目から約1000品目に拡充している。

<1階「食とフード&ウエルネス」フロア>
食とフード&ウエルネス

店内調理のデリカを強化し、総菜の対面量り売りコーナー「リワードキッチン」や店内で焼き上げる「ピッツアソリデラ」、炭火焼き鳥の「とり惣亭」を新規に導入した。

<湘南地域最大級のキッズフロア>
湘南地域最大級のキッズフロア

2023年には、3階をファミリー世代に向け、教室も含め湘南地域最大級のキッズフロア(約3000m2)に一新した。「そよら湘南茅ヶ崎」となった旧「イオンスタイル湘南茅ヶ崎」でも好調だったキッズを「イオン茅ヶ崎中央店」に移し、集約。子ども向け衣料、文房具・学校用品、おもちゃなど地域最大級の品ぞろえとなっている。キッズ向けスクールも登場する。

<物販だけでなくキッズ向けスクールも>
キッズ向けスクール

リニューアルにより、施設全体の客数は年々5~10%伸び、食品売り上げも年々10%増加しているという。2023年度は両施設の相乗効果で、売り上げ5%増を目指す。

今後は、2階衣料品売り場の改装も計画している。

イオンリテール南関東カンパニー西神奈川事業部の藤田一夫事業部長は「当店の商圏内には、保育園35園、幼稚園17園、小学校19校、中学校13校があるなど、0~14歳までの若年人口が全国平均より高く、イオンリテールの商圏でもほぼ1位のエリア。この地域特性を生かし、子育てファミリーのニーズに応える改装を行った。また、食品売り場の改装でリワードキッチン、ピカールの冷凍食品のような新たな高付加価値MDを導入し、今まで取り切れていなかった茅ヶ崎駅南側に多い、所得の高い層の需要も対応できるようになった。両SCの連携で、さらに売り上げを伸ばしたい」と意気込みを語った。

■地域最大級のキッズ売場

キッズ売場はベビーコーナーを1.5倍に拡大。ベビーカーなどの大型育児雑貨、ベビーフード、紙おむつ、洗剤・シャンプーなどのベビー用品を拡充した。

<ベビー用品を拡充>
ベビー用品を拡充

社内資格のベビーアドバイザーを7人配置し、さまざまな相談をしながら買い物を楽しめる。

<赤ちゃん休憩室を2倍に拡大>
赤ちゃん休憩室を2倍に拡大

また、赤ちゃん休憩室を2倍に拡大し、ベビーカーも入る授乳室、おむつ替えベッドを増設。男性もオムツ替えできるようになっている。家族の待合室も用意した。

<タッチ&トライコーナーを7カ所設置>
タッチ&トライコーナー

「レゴ」「トミカ・プラレール」などのタッチ&トライコーナーを7カ所設置。ベビーカー利用でも通りやすいよう、通路は広く取っている。

<ランドセル売り場も充実>
ランドセル売り場

ランドセル売り場は、軽量のリュックサックスタイル、アクアスキュータムといった高価格帯のまで幅広くそろう。昨年の3倍量用意し、さまざまな好みに対応できる。

■20~30代に人気の家具のEC「LOWYA」売場を導入

20~30代を中心に人気の家具のECサイト「LOWYA(ロウヤ)」売り場を導入した。

<「LOWYA」売場を導入>
LOWYA

近県から「LOWYA」の家具を実際に見るために来店する顧客もおり、若い世代の来店動機にもなっているという。

<実際に使用感を確かめられる寝具売場>
寝具売場

ホームコーディの寝具売場を1.4倍に拡大し、ベッドや敷パット、ふとんカバーなどを拡充した。

実際に使用感を確かめられる売場になっている。

<リフォームコーナーも強化>
リフォームコーナー

1戸建ても多いエリアのため、リフォームコーナーを強化。水回りなども対応する。

■高付加価値な食を提供

<リワードキッチン>
リワードキッチン

食品売り場では、総菜の対面量り売りコーナー「リワードキッチン」、ピカールの冷凍食品といった高付加価値商品を充実させた。

<ピカールの冷凍食品>
ピカールの冷凍食品

こだわりのコーヒー豆と世界の食品専門店「カフェランテ」と酒専門店「イオンリカー」も設置している。

<カフェランテ>
カフェランテ

さらに、6月1日には「シャトレーゼ」「菜の花」が出店した。手土産需要に対応する。

<シャトレーゼ>
シャトレーゼ

「未来屋書店」は、向かい側に位置するドトールコーヒー店舗からの飲み物持ち込みを可能にしたエリアを増設。ブック&カフェとしたことで、本の売り上げが約1.5倍伸びたという。

<未来屋書店はブック&カフェに>
未来屋書店

■イオン茅ヶ崎中央店
敷地面積:約2万7186m2
売場面積:約2万4213m2(直営売場:約1万7257m2、専門店:約6956m2)
駐車台数:約1050台
駐輪台数:約1550台
SC構造:地上3階建て

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