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イオンモール/自由が丘に都市型SC、家族層中心に年200万人来場目標

2023年10月13日 18:37 / 店舗レポート

イオンモールは10月20日、東京・自由が丘に商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」(東京都目黒区)をグランドオープンする。同13日、メディア向け内覧会が行われた。

<施設外観>

同社が従来展開してきた郊外型商業施設とは異なる、自由が丘というブランド力のある立地を生かした都市型商業施設。コンセプトは、「自然と自然に落ち着ける場所」とし、自由が丘の街になじむ環境デザインを目指した。

1階は「マルシェ」、2階には「パサージュ」といったフロアコンセプトを設定。3階には地域住民が憩い集う約1000m2の緑豊かなテラスを設置し、ワークショップなど文化的なイベントも開催予定だ。

新業態6店舗を含む、上質な日常を彩る個性豊かな専門店26店舗を導入。このうち、自由が丘の住民に52年間親しまれてきた「ピーコックストア」が、地下フロアに装いを新たに再出店する。

<清田事業部長>

同社の清田宏道 東日本支社 首都圏事業部長は「年間来場者数200万人を目標にしており、30~40代のファミリー層をメインターゲットにした。サブターゲットは20~30代の共働き世代と、50代以上のアクティブなシニア層も意識し、幅広い顧客層に向けて訴求していく。首都圏に商業施設を出店するにあたり、郊外店舗とは異なるこだわりを導入した。テナントの入居時に新たな取組を入れてもらう相談もしている」と述べた。

<地下「ピーコックストア」>

地下2階に位置する「ピーコックストア」も、自由が丘のファミリー層をメインターゲットとしており、約9000アイテムを取り扱う。健康需要を意識してオーガニック製品に注力するほか、リカーコーナーでは税別598円~2万9800円台のワイン250種をラインアップするなど、幅広いニーズに応える。

新店オープンにあたり、デリカコーナーでは新たに「ナポリピザ」(全6種、各880円/1ホール)を用意。生地の食感・美味しさを最大限に引き出すため、ピザ専用窯を全国のピーコックで初めて導入した。個食・施設従業員の中食ニーズにも対応するため、ハーフサイズ・1ピースでも販売するという。

水産コーナーでは対面販売に注力し、顧客に対して鮮魚のさまざまな食べ方を提案する。

<1階マルシェ内「一果房」>

1階「マルシェ」入り口付近には、果物店の老舗である青木商店による新業態「一果房」が出店。同社100周年を記念したブランドで、その時々のフルーツと出会う「一果一会」をテーマに、旬の果物1種類に特化したのみをテーマにしたジュース・パフェなどを販売する。

10月20日のオープン時~11月末にスポットを当てるフルーツは「ぶどう」。人気の「シャインマスカット」、種無し黒ぶどう「ナガノパープル」、甘みの強い赤ぶどう「クイーンルージュ」などの品種を用いたドリンク・スイーツを楽しめる。12月には「いちご」、1月には「みかん」にスポットを当てる予定だという。

このほか同フロアには、椿屋珈琲の新業態「TSUBAKIYA Jiyugaoka」、関東初登場となる大阪・梅田でチーズケーキ専門店と「かりんとう」ブランドの複合店「ウメダチーズラボ/CARIN&」、都内3店舗目となる京都の老舗ベーカリー「GRANDIR」などが出店。「カメラのキタムラ」やフラワーショップ「D.STYLE」など感度の高い顧客に向けた店舗も充実させている。

<2階のサンマルクHD新業態店>

1階以外のフロアはアウターモールとして計画され、路面店のつながりを建物内に引き込んだフロアを形成する。2階「パサージュ」は、「路面店の設え」をテーマとした。

中でもサンマルクホールディングスの新業態「RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO」は、クロワッサンの専門店。カフェベーカリー出店にあたり、既存業態とは異なる生地を開発し、店内オーブンで焼き立ての商品を提供するという。

北海道牛乳を用いた「クロックムッシュ」、トリュフの香るソースを合わせた「ローストビーフサンド」、デザート風の「カスタード&アプリコット」などの個性豊かなクロワッサンが並ぶ。ドリンクには、ウイスキー樽でコーヒーの生豆を寝かせて水出しで抽出した「バレルエイジドコーヒー」(ICE)などを用意した。

このほか、インテリアの「カリモク60」、食をテーマとして食器・雑貨・調味料などを扱うライフスタイルショップ「Three little song birds」、ヘアサロン「equri」などが店舗を構える。

<3階テラス>

3階には、テラスの周囲にさまざまな木々や草花を植えており、鳥類も招くために巣箱やバードパスも設けた。これまで自由が丘の街にはイベントスペースが無かったことから、年間を通して小さい子供でも楽しめるワークショップなどの文化体験型交流イベントをテラスで開催することで、地域コミュニティの活性化を図っていく。

また、同フロアには11月下旬に飲食店の出店も予定しており、台湾点心、チーズ料理、寿司の新業態、生パスタ・窯焼きピザの新業態店舗がオープンするという。

<4階から登れる屋上>

4階には、個別指導塾の「TOMAS自由が丘校2号館」が1フロアを占めており、その上にはルーフトップを設けた。自由が丘の街並みを展望でき、晴れた日には富士山が眺望できるという。

■JIYUGAOKA de aone 自由が丘 デュ アオーネ
所在地:東京都目黒区自由が丘二丁目15-4
出店店舗数:26店舗
敷地面積:約3500m2
延床面積:約9500m2
総賃貸面積:約5000m2
建物構造:鉄骨造 地下2階 地上4階建て
駐車台数:49台
駐輪台数:220台
設計・施工:イチケン
デザインアーキテクト:山崎健太郎デザインワークショップ
開店日:2023年10月20日グランドオープン
営業時間:専門店 10時~20時
レストラン 11時~22時
ピーコックストア 9時~23時
※一部営業時間が異なる店舗あり
休業日:年中無休
従業員数:約230名

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