イオンモール/自由が丘に都市型商業施設、ピーコックなど26店登場
2023年08月28日 16:04 / 店舗
イオンモールは8月28日、東京・自由が丘に商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘 デュ アオーネ)」(東京都目黒区)を10月20日グランドオープンすると発表した。
同社が従来展開してきた郊外型商業施設とは異なる、自由が丘というブランド力のある立地を生かした都市型商業施設となる。コンセプトは、「自然と自然に落ち着ける場所」とし、自由が丘を街歩きしながら、自然に同施設に散策に訪れやすい導線、地域の人々が憩い集う約1000m2の緑豊かなテラス、新業態6店舗を含む、上質な日常を彩る個性豊かな専門店26店舗(総賃貸面積:約5000m2)を導入する。
初年度来館者目標は約200万人。商圏は東急沿線20分以内と設定している。
武田 久和 執行役員 東日本支社長は、同日行われた記者説明会で「自由が丘駅正面から西へ約160m、徒歩2分と恵まれた立地を生かし、街歩きの楽しさ、新たな出会い、発見を求めて散策できるような商業施設を目指す。かつて同地で約52年間営業を続けてきたピーコックストアが再出店。また、イオンモールと初めて取引するテナントが14社と、今までと異なった施設開発にチャレンジする」と意気込みを語った。
地下2階、地上4階の規模で、地下2階にはピーコックストアが再出店する。地下1階~1階は食物販・ライフスタイル店舗が集う「マルシェ」、2階は路面店のように個性的な店舗が連なる「パサージュ」、3階は約1000m2の緑豊かなテラスとレストラン、4階には富士山が見える「Harappa」と名付けた緑地スペースで構成されている。
1階を除き、インナーモール形式ではなく、アウターモールとして計画を行い、緑道を歩きながら店や公園のようなテラスに、偶然出会う自由が丘らしい商業環境を計画。1階「マルシェ」では、店舗と通路が自然と一体になったデザインに、2階「パサージュ」では、それぞれのショップのにぎわいが染み出し、個性ある店舗が街に顔を出す雰囲気を作りたい考え。
重松 雅人 執行役員 開発企画統括部長は「自由が丘駅は東急東横線・大井町線合わせて1日約15万6000人の乗降客がおり、住民、来街者ともに多くのポテンシャルがある。ターゲットは家族との時間・ライフスタイルを大事にする30~40代、余裕のある共働きカップル、アクティブな50~60代と幅広い層の集客を目指す。従来の郊外型モールと違った地域ごとの実情にあった施設開発が当社の目標でもあり、都市型の新たなフォーマットとして開発。自由が丘のエリアブランドをさらに高める施設として、モノ・コトを売るだけでなく、コミュニティーとなるような施設にしていきたい」と説明している。
ピーコックストアは、産地、鮮度、旬にこだわった生鮮品、オーガニック、低糖質など健康をサポートする食品を種類豊富に提供。顧客との直接のコミュニケーションを大切にしたいとの思いから、店舗フロア中央にコミュニティースペースを設置する。
食と暮らしの情報を楽しみながら得られる場として、健康イベント、食育セミナー、食材の持つ力、新たな調理法を提案する試食会、産地直送フェアなども開催予定だ。
1階「マルシェ」には、新業態として、一果一会(いちかいちえ)をテーマにした、旬のフルーツとフルーツジュース、スイーツを提供する「一果房」、スペシャリティーコーヒーの「TSUBAKIYA jiyugaoka」、チーズスイーツとかりんとうスイーツの「ウメダチーズラボ/CARIN&」がオープンする。
そのほか、食品・ライフスタイル雑貨の「AKOMEYA TOKYO」、京都発祥のベーカリー「GRANDIR」、抹茶カフェ・スイーツ「一〇八抹茶茶廊」、ワインショップ「エノテカ」、サラダボウル「WithGreen」、アイウェア「OWNDAYS」、フラワーショップ「D.STYLE」などが登場する。
2階にインテリア「カリモク60」、レディス・メンズ「YANUK」、ヘアサロン「equri」、カフェ&ベーカリー「RISTRETTO&CROISSANT LABORATORIO」が出店する。
3階のレストランは11月初旬より、順次オープン。台湾点心「鼎泰豊」、チーズ料理専門店「CHEESE&DORIA sweets」、「Aburi TORA 熟成鮨と炙り鮨」、生パスタ・窯焼きピッツァとナチュールワインの「We eat Wheat」がそろう。
「テラス」は、さまざまなコミュニケーションイベントを企画している。オープニングイベントとして、10月20日~22日フィンランドの雑貨や食品を販売し、トークイベントを行う「Finland Day(仮称)」、11月4日~5日にはサードウエーブコーヒー、クラフトビールの世界的ブームを起こした、ライフスタイルの先進都市米国ポートランドの魅力を発信する「Portland Day(仮称)」を開催する。
4階には、個別指導塾「TOMAS 自由が丘校2号館」がオープンする。
さらに、緑道やテラスの植栽は、武蔵野の在来種を中心に選定し、鳥や虫の生態系にとっても望ましい環境の実現に取り組む。
屋上階(4階)に設けた「はらっぱ」は、都心では見られなくなってしまった人間と生物が共存する文字通りの「はらっぱ」で、子どもたちにとっての居場所となることを期待しているという。
■JIYUGAOKA de aone 自由が丘 デュ アオーネ
所在地:東京都目黒区自由が丘二丁目15-4
出店店舗数:26店舗
敷地面積:約3500m2
延床面積:約9500m2
総賃貸面積:約5000m2
建物構造:鉄骨造 地下2階 地上4階建て
駐車台数:49台
駐輪台数:220台
設計・施工:イチケン
デザインアーキテクト:山崎健太郎デザインワークショップ
開店日:2023年10月20日グランドオープン
営業時間:専門店 10時~20時
レストラン 11時~22時
ピーコックストア 9時~23時
※一部営業時間が異なる店舗あり
休業日:年中無休
従業員数:約230名
https://jiyugaoka-de-aone.aeonmall.com
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