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麻布台ヒルズマーケット/4000m2に食の専門店34店舗オープン

2024年03月12日 17:28 / 店舗レポート

森ビルは3月13日、東京都港区で運営する「麻布台ヒルズ」に、施設面積約4000m2のフードマーケット「麻布台ヒルズマーケット」をオープンする。12日、報道向け内覧会を開催した。

<麻布台ヒルズマーケット>

「麻布台ヒルズ」は、“Green&Wellness”を軸に、“ModernUrbanVillage~緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街~”をコンセプトとして、人々が自然と調和しながら、心身ともに健康で豊かに生きることを目指す街として、2023年11月24日に開業した。また、森ビルは「食」は、人々の暮らしの基盤であり、また日本の食は世界に誇る文化でもあると考えている。

そこで、「麻布台ヒルズマーケット」には、この食文化を守り、さらに発展させていきたいとの想いのもと、日本を代表する専門店34店舗を集積した。コンセプトは「世界に誇れる次世代型マーケットを創る」とした。

<フロアマップ>

森ビルによると、「本当においしい食べものを提供するほか、食べ方や楽しみ方も伝え、食を通じて日々の暮らしの豊かさや心身の健康、持続可能な社会へとつなげていくこと。それこそがこれからの時代に求められるマーケットのあり方であり、麻布台ヒルズ マーケットがチャレンジしたいこと。住む人、働く人、訪れる人、大人から子供まで、そして、あらゆる国籍の人々が食を通した豊かさを実感できる、そんなマーケットを目指す」という。

都市生活者のための利便性とクオリティを追及。約4000m2の空間には、都市生活者の暮らし方に応じた多様な商品をそろえ、顧客とのコミュニケーションを通じて新たな商品や食べ方の提案につなげる専門店を誘致した。また全34店舗のうち、25店の商品のほとんどは集中レジでワンストップで購入できる。さらに、一部店舗ではバイオーダーでの注文にも対応している。

また、街の中に「新・マーケット」を創出するデザインを採用。自然な温かみのあるトーンと曲線を多用した個性的なボールト天井や十字柱のデザインは、ガーデンプラザの設計を担当したヘザウィックスタジオが手掛けた。内装デザインは、サポーズデザインオフィスが担当。「新・マーケット」をコンセプトに、街を歩いていくとふと現れ、人々が集い、コミュニケーションや買い物を楽しめるような、自然発生的なにぎわいがあふれるマーケットを目指した。

定番の日常品から特別な嗜好品まで、青果、精肉、鮮魚の生鮮三品、半調理品、惣菜、酒類、パンやスイーツ、生花などを幅広く提供する。加えて、銘店にしか流通しない希少な食材や国内外の四季折々の食材、質の高い加工品、作り置き品からでき立てのバイオーダー品なども幅広く取りそろえ、日々の食卓を彩る。また、一部店舗では、名店の味をイートインでも楽しめる。さらに、本物のおいしさや食べ方を伝える情報発信・食育に、専門店とワンチームで取り組む。

<天井が高い構造を採用>

生鮮食品は、四季があり、海・山・川・里などの多様な自然が広がる日本ならではの食材を中心に、各カテゴリのプロフェッショナルがその時期に一番おいしいモノを厳選して展開する生鮮ゾーン。素材の味わいを活かした半調理品や、日常的に食べたいシンプルで身体に優しい総菜なども取りそろえ、豊かな食文化を提案する。

<京都 八百一>

青果では、京都に本店を構える「京都 八百一」が出店。全国から集まる旬の野菜や果物とともに、自社農場で丁寧に育てられた新鮮な青果を取り揃える。時間のない人にも本当においしい物を食べてもらうため、下ごしらえ済みの半調理野菜「クック1/2」や、毎日食べても飽きのこない優しい味付けの総菜までそろう。

<麻布台 やま幸鮮魚店>

「麻布台 やま幸鮮魚店」は、豊洲市場を代表する仲卸「やま幸」が、日本の食文化の豊かさと本当に美味しい魚を家庭の食卓にも届けるため、鮮魚小売店をオープンしたもの。世界一と称されるマグロを筆頭に、四季で移り変わる旬魚や、魚本来の美味しさを引き出して調理した惣菜まで幅広くラインナップ。四季折々の海の幸を提供する。

<根津 松本 麻布台>

東京・根津に本店を構え、「納得した魚しか売らない」こだわりの鮮魚店として、「根津 松本 麻布台」がオープンする。店主の松本秀樹氏が厳選する最高峰の魚は、「最高の、そのまた上」を意味する「一の線」の魚のみを用意した。素材を見極め、最適な手当を施す徹底したこだわりで、日本全国から魚好きたちが訪れる店舗となっている。これまでは料亭や鮨店にだけ卸されていた極上の魚を、家庭に届ける。

<精肉 日山>

また、1912年、日本橋人形町で創業してから100年以上の歴史を持つ精肉店「精肉 日山」を誘致した。熟練の目利きが芝浦市場内で直接買付けた肉は、直営店のみならず名だたる飲食店などへも卸している。「精肉 日山」では対面販売にこだわり、顧客の献立に合わせた肉を提案する。和牛のおいしさを世界に伝えたいとの思いで、新しい食べ方の提案や、コロッケ・メンチなどの総菜の販売を行う。

<惣菜のアール・エフ・ワン>

総菜は、各カテゴリを代表する超人気店舗やミシュラン店舗が手掛ける総菜専門店が幅広くラインナップ。店の定番の味から、ここにしかない特別な商品まで、レストランクオリティの味を家庭で楽しめる。お客の注文を受けてから調理するバイオーダー商品や、好みで選べるカスタマイズ商品もそろい、でき立て、つくりたての味を提供する。

<麻布台 鳥しき>

「麻布台 鳥しき」では、予約の取りづらい焼き鳥店として名を馳せる東京・目黒「鳥しき」の味を手軽に提供する。可能な限り限界まで炭火に近づける「近火の強火」の技を用いて、目黒本店の味を限りなく再現した焼き鳥や、秘伝の「壺だれ」をベースにした総菜を用意した。

<パーラー矢澤>

最高級黒毛和牛ハンバーグが人気の「ミート矢澤」、「焼肉ジャンボ白金」、 「とんかつ あげ福」といった繁盛店を手掛ける黒毛和牛卸「ヤザワミート」の美味なる惣菜が一堂に介したのが、「パーラー矢澤」。できたてのハンバーグや揚げ物、シャルキュトリーなどを販売し、イートインではハンバーグ、ソーセージ、エビフライののった「大人のお子様ランチ」も提供する。

<明治屋麻布台ストアー>

グロッサリーでは、定番品から嗜好品まで、トップクオリティのグロッサリーがそろう。日々の食をアップグレードする米と出汁の専門店、日本を代表するシャルキュトリ、世界のトップクラスソムリエがセレクトするワインショップなど、日本の高質な商品から世界の一流品まで、新しい食の楽しみが発見できる専門店が集積する。

明治屋麻布台ストアーでは、世界中の美味しいものと日本の高品質な作り手の商品を厳選して紹介。また、経験豊富なバイヤーがセレクトする「明治屋ストアー推奨品」や食品・ワイン・洋酒などの「明治屋直輸入商品」などを販売する。

<お米とごはん 隅田屋>

東京墨田区に100年続く老舗米店によるお米とごはんのお店「お米とごはん 隅田屋」では、伝統的な古式精米技術と独自のブレンド技術、炊飯技術を駆使して、料理に合わせた最適なお米やご飯を提供する。人気レストラン、料亭とのコラボレシピでつくるおむすびとおこわ、店頭でブレンドするオリジナル米、不定期で開催される炊飯教室など、日本人の主食であるお米とごはんの楽しみ方や選択肢を広げるたい考え。

<だし尾粂>

明治四年創業、豊洲市場水産仲卸「尾粂商店」による、だしと化学調味料・保存料不使用にこだわった和のセレクト食品店「だし尾粂」も出店する。看板商品の「オーダーメイドだし」は、鰹節や煮干し、昆布、椎茸など30種の国産天然原料から、世界に一つだけのだしパックが作れる。また、目利きが厳選したグロッサリーやごはんのお供など、全国の美味しいモノをセレクトして提供する。

<Comme’N TOKYO>

スイーツ・ベーカリーでは、世界で活躍する新進気鋭のシェフやパティシエ、食へのこだわりをもった一流の作り手が集まり、クラフトマンシップの精神でこだわりぬいた商品や、新たな食の定番を提案する。大切な人への手土産や贈り物から、自分へのご褒美まで、選んで嬉しいスイーツをそろえた。

「Comme’N TOKYO」は、パンの国際大会「モンディアル・デュ・パン」で日本人初、世界一となった大澤秀一氏が代表を務めるベーカリー。目指すのは「日本人にとっておいしいパン」。食パン、バゲット、クロワッサン等の定番の食卓パンから、総菜パンや創作系のパンまで、約100種類もの充実したラインナップを揃える。麻布台ヒルズ店では、食育のため子どもだけが入店できる「Comme’N KIDS」も併設する。

<インタートワイン ケーエム 山仁>

インタートワイン ケーエム 山仁は、ワイン・日本酒・本格焼酎を販売。創設70年の歴史の中で世界で400名超の合格者しかいない「マスター・オブ・ワイン(MW)」の学位を日本で唯一保持する大橋健一氏がセレクトする、高品質ワインや、銘醸日本酒、本格焼酎が一堂に集まる超プレミアム・セレクト・リカーショップを展開する。

<レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ>

「レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ」は、生花・観葉植物・花瓶・プリザーブドフラワーの専門店。「花のある暮らしで、彩りあふれる日常に」をコンセプトに、花を通して生活を芸術的に彩ることをコンセプトにしたフローリスト。庭の景色を切り取ったようなナチュラルなスタイルに加え、色や空間との取り合わせを重視している。自然でありながら花の個性を活かした色あいは、暮らしの中に溶け込むと同時に洗練されたアート空間を演出する。

また、開業後のマーケットを育む仕組みとして、店舗とともに「麻布台ヒルズマーケットラボ」の活動を推進。店舗同士のコラボレーションを創出するとともに、学びや発見、体験の場をつくるほか、ウェルネスや環境に関する取り組みも行う予定だ。森ビルは、「麻布台ヒルズマーケット」の運営を通して、出店専門店や地域の人々とともに豊かでウェルネスな暮らしのあり方を提案するという。

「麻布台ヒルズマーケット」には、開業後もコミュニティを育んでいくための仕組みとして、店舗や顧客が主体的につながり育むコミュニティを形成する「麻布台ヒルズマーケットラボ」を用意した。出店する34の専門店とともに商店会をつくり、専門店同士のコラボレーションや新しい取り組みを創出する。

<麻布台ヒルズマーケットラボ>

さらに、「麻布台ヒルズ」内外の店舗やレストランのシェフ、学校、企業、施設、地域、様々なプロジェクトなどとも協働し、食を軸にしたラボ活動を展開する。マーケット内に設けられた食堂スペースやポップアップスペースのほか、菜園や中央広場なども活用し、食育やワークショップなど、街全体で学び、発見し、体験できる場を作る。また、ウェルネスやサスティナビリティについても取り組む。

■麻布台ヒルズマーケット
所在地:東京都港区麻布台1-2-8
ガーデンプラザC地下1階~1階
施設面積:約4000m2
店舗数:34店
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsmarket/index.html

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