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日本フードサービス協会/外食産業の10月度売上微増、客数は14か月ぶりに減

2017年11月27日 12:00 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の10月度売上状況は、前年同月比0.1%増と前年をわずかに上回った。

<売上高と店舗数の伸び率の推移>
売上高と店舗数の伸び率の推移

10月は、土曜日が1日少ない曜日回りに加え、台風が2週続けて週末に上陸接近したこと、月全体を通して雨天日が多かったことから、客数は14か月ぶりに前年を下回ったが、フェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗もあり客単価が上昇、売上は微増した。

<客数前年同月比>
客数前年同月比

ファーストフード業態は、全体売上は1.6%増と前年を上回った。 「洋風」は、新商品やご当地メニューキャンペーンなどが奏功し、売上は4.0%増と好調。「和風」は、昨年携帯会社とのコラボキャンペーンがあった反動もあり客数が大幅に減少、売上も3.9%減。「麺類」は、店舗増に加えフェア品が堅調で、売上は3.9%増。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗減などもあり、売上4.6%減。「その他」は、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより大幅に客数増、売上は12.3%増だった。

ファミリーレストラン業態は、全体売上は2.3%減と5か月ぶりに前年を下回った。業種別では、「洋風」は、引き続き高単価のフェアメニューが堅調で客単価が上昇も、天候要因で売上は4.8%減、「和風」は、一部で宴会需要などがあるブランドでは選挙の影響もあり、売上4.1%減。「中華」は、引き続きポイントアップキャンペーンなどを行うも客数減で、売上1.0%減。「焼き肉」は天候に恵まれない中でも好調を維持しており、売上は6.2%増となった。

パブ・居酒屋業態は、「パブ・ビアホール」は、天候要因に加え、大きなスポーツイベントが少なかったことなども影響し、売上は4.4%減。「居酒屋」は、店舗減と悪天候の影響で、売上は5.5%減となった。

ディナーレストラン業態は、各社まちまちで、天候要因や選挙期間中の宴会需要減で売上を落とした店もあったが、鍋などの季節限定メニューが好評なところもあり、売上は3.3%増だった。

喫茶業態は、天候要因で客数減となったものの、温かいドリンクや軽食メニューが好調で客単価が上昇、売上は1.0%増となった。

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