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日本フードサービス協会/9月の外食産業売上3.0%増、25カ月連続増加

2018年10月30日 10:35 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の9月度売上状況は、前年同月比3.0%増と25カ月連続で前年を上回った。

<売上高と店舗数の伸び率の推移>
売上高と店舗数の伸び率の推移

9月は、北海道胆振東部地震や2度の台風上陸など自然災害に見舞われ、休業や営業短縮を余儀なくされた店舗が少なくなかった。

特に近畿や首都圏の交通機関の計画運休により大消費地の客足にも影響したが、前年より土日祝日数が2日多い曜日周りから、全体の客数は0.2%増とわずかだが前年を上回った。

売上は、価格改定や各社各様のキャンペーン、季節メニューの訴求などにより客単価の上昇が続いており、3.0%増と25カ月連続して前年を超えた。

ファーストフード業態の全体売上は4.1%増となった。洋風は、季節限定商品の好調やサイドメニュー訴求などで単価上昇、売上は4.3%増。

和風は、他業態とコラボした割引キャンペーンなどで客数が堅調で、売上6.1%増。麺類は、クーポン配布の影響で客単価が若干下がり、売上0.2%減。

持ち帰り米飯・回転寿司は、季節商品の前倒し販売などによる単価上昇で、売上は2.7%増。

その他は、カレー、アイスクリームがTVCMやメディア露出などで客数を伸ばし、売上8.2%増だった。

ファミリーレストラン業態の全体売上は2.8%増と前年を上回った。洋風、和風は、自然災害などで客数減も、引き続く客単価上昇で売上はそれぞれ2.4%増、0.3%増となった。

中華は、キャンペーン効果や価格据え置きなどで客数が増え、売上は4.4%増。

焼き肉は、予約サイトでの割引キャンペーンなどもあり集客好調、売上6.5%増と22カ月連続して前年を上回った。

パブ・ビアホールは、自然災害による野外イベントの中止などが影響し、売上は4.7%減だった。

居酒屋も台風による交通機関の計画運休などが夜の営業に大きく影響し、売上は2.5%減となった。

ディナーレストラン業態は、他業態と同様に台風の影響が大きく、宴会のキャンセルや、関西国際空港の閉鎖による訪日客の減少が見られたが、大型の新店の好調などで、売上は2.7%増となった。

喫茶業態は、季節メニューなどで客単価上昇も、相次ぐ自然災害で客数減、売上は2.0%減となった。

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