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ショッピングセンター/11月販売は2カ月連続減、婦人衣料伸び悩む

2018年12月21日 10:05 / 月次

日本ショッピングセンター協会が発表した11月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SC売上高の前年同月比は0.5%減と2カ月連続マイナスだった。

<既存SC売上高伸長率推移>
既存SC売上高伸長率推移

テナントは0.1%減でほぼ前年並みだったものの、キーテナントは都心部を除き全国的に売上が伸び悩み、2.5%減となり全体を押し下げた。

前月と同様、休日日数が前年同月と比較して1日少なかったことに加え、全国的に気温が高めに推移したため季節商品の動きが鈍かったことも影響した。

立地別・構成別は、中心地域が1.0%増、周辺地域は1.2%減と明暗が分かれた。

中心地域を都市規模別に見ると、大都市も中都市もテナントは前年を上回ったが、キーテナントについては、大都市は百貨店が好調3.9%増と前年比プラスとなった。

一方で、中都市では百貨店が逆に全体を押し下げる形で6.4%減となり、地方都市での苦戦がみられた。

立地別・地域別は、周辺地域の苦戦が多く見られ、9地域中8地域で前年比マイナスとなった。

北海道は北海道胆振東部地震のあった9月以降マイナスが続いていたが、下旬から気温が低下して冬物衣料に動きが見られ、3カ月ぶりにプラスに転じた。

都市規模別・地域別は、政令指定都市の総合は0.4%増と堅調だった。

特に、北九州市はリニューアル効果もあり、9.0%増と前年を大きく上回った。

しかし、その他の地域は総合で1.2%減となり前年を下回った。

特にキーテナントが不調で、北海道を除く8地域で前年比マイナスとなった。

テナントの業種毎の販売動向を見ると、飲食とサービスを好調と回答したSCが今月も多かった。

一方、10月に引き続き気温が高めに推移したことにより、婦人衣料と靴・鞄の冬物が伸び悩み、売上不振と回答したSCが多かった。

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