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カジュアル衣料/9月既存店ユニクロ19.1%減、しまむら7.0%増

2021年10月12日 15:10 / 月次

カジュアル衣料4社の9月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ(ファーストリテイリング)19.1%減、しまむら7.0%増、西松屋9.6%増、ハニーズ10.8%減となった。

■ファーストリテイリング(2020年8月期:売上高2兆88億円)
既存店(735店)+Eコマースの売上高は19.1%減、客数19.0%減、客単価0.1%減。

直営店(779店)+Eコマースの売上高は19.8%減、客数20.0%減、客単価0.3%増。

出店7、退店は9だった。

9月は、月の初めは気温の低下に伴い秋物商品を中心に好調に推移したものの、中旬以降の気温の上昇に伴い、販売に苦戦し、既存店売上高は減収となっている。

新型コロナウイルス感染症の影響により、9月末の臨時休業店舗は6店舗、時短営業は56店舗だった。これらの臨時休業、営業時間短縮した店舗は既存店、直営店から除外せず算出している。

■しまむら(2021年2月期:売上高5426億円)
既存店売上(ファッションセンターしまむらのみ)7.0%増、客数3.3%増、客単価3.1%増。

全店売上6.6%増。出退店0で9月末店舗数1426店。

9月度は、平年よりも気温が低く推移したことで秋冬物が好調に推移した。アウター衣料と靴・服飾雑貨では、1周年を迎えた「SEASON REASON」などのサプライヤー共同開発ブランド、週替わりで打ち出したインフルエンサー企画やキャラクター商品が好調だったという。

婦人のトレンド商品では、ニットベスト、カーディガン、ショートブーツが売れ筋となり、柄物、色物も好調に推移。実用商品では朝晩の気温低下で毛布、ブランケットが売上を伸ばした。

9月度の既存店売上高は、2019年度対比で18.5%増。

■西松屋チェーン(20日締、2021年2月期:売上高1594億円)
既存店売上高9.6%増、客数4.1%増、客単価5.3%増。

全店売上12.0%増、客数6.0%増、客単価5.6%増。

出店3、退店1で、8月度末の店舗数は1018店舗。

9月度は、来店客数が増加し、気温の低下に伴い、長袖Tシャツや肌着、パジャマなど秋物衣料の売上が伸びた。加えて、育児・服飾雑貨の売上高も好調に推移している。

■ハニーズ(2020年5月期:売上高425億円)
既存店売上高10.8%減、客数11.9%減、客単価1.3%増。

直営店売上高10.7%減、客数11.9%減、客単価1.4%増。

出店1、退店2、9月末店舗数867店。

9月は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の拡大、延長により客数が減少したことに加え、気温が高い日が続き秋物の動き出しが鈍く、既存店売上は前年を下回った。商品としては、カットソー、ニット、パンツが売れ筋だったという。

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