日本ショッピングセンター協会が1月25日に発表した12月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は前年同月比4.9%増となった。
月度 |
総合 |
テナント |
キーテナント |
7月 |
5.5%増 |
6.8%増 |
0.7%増 |
8月 |
15.8%増 |
19%増 |
4.1%増 |
9月 |
12.7%増 |
15.3%増 |
3.1%増 |
10月 |
9.2%増 |
10.7%増 |
3.1%増 |
11月 |
2.3%増 |
2.5%増 |
1.2%増 |
12月 |
4.9%増 |
5.4%増 |
3.0%増 |
3年振りの行政による行動制限がないクリスマス、年末で外出需要が高まったことや、前月に引き続き全国旅行支援で県外からの観光客が増えたことで来館者数が増え、前年超えとなった。大都市や観光立地を中心にインバウンドも増加しており、来館者数・売上増加に寄与している。
2019年と比較するとコロナ禍前を下回っているが、前月に引き続きマイナス幅は縮小し、回復基調が続く。
立地別に見ると、中心地域がより伸長し、大都市が好調だった。
業種別に見ると、クリスマスや忘年会などのイベント需要、帰省や旅行などによる来館者数の増加で、飲食が好調。前月に比べて気温が低下したことで、アウターなどの重衣料が高稼働した。
年末年始の動向としては、3年振りに行動制限がなかったことで、レジ客数・売上高ともに前年より増加したSCが多かった。レジ客は伸び悩む一方、売上高は増加しているSCもみられ、客単価が増加傾向にあると考えられる。
福袋については、オンライン販売や事前予約などが多くなっており、年始の客足が減少傾向にあるとの声が聞かれた。
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