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イオン/8月は行動制限ないお盆でイオンリテール既存店3.6%増

2023年09月11日 14:30 / 月次

イオンが発表した8月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール3.6%増、イオン北海道7.5%増、イオン九州6.8%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海3.3%増、フジ・リテイリング4.4%増、マックスバリュ西日本3.0%増だった。ミニストップは2.5%増、コックス0.5%増、ジーフット10.5%増、キャンドゥ5.2%増となっている。

<主な連結各社の8月売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 6.1%増 3.6%増
イオン北海道 7.7%増 7.5%増
イオン九州 6.6%増 6.8%増
SM マックスバリュ東海 5.0%増 3.3%増
フジ・リテイリング 6.1%増 4.4%増
マックスバリュ西日本 3.0%増 3.0%増
CVS
専門店
ミニストップ 0.2%減 2.5%増
コックス 3.3%減 0.5%増
ジーフット 3.3%増 10.5%増
キャンドゥ 8.8%増 5.2%増

8月は、全国的に猛暑が続き、記録的な暑さとなる中で、コロナ感染症の5類移行後初となる行動制限のないお盆を、ふるさとや行楽地で過ごす需要を取り込むために、幅広い年齢層が楽しめるイベントを強化したほか、家族や親戚、友人が集まる食卓に最適なご馳走メニュー等の商品の品揃えを拡充した。

総合小売事業のイオンリテールでは、お盆前後の節約志向に応え、暮らしの品をジャストプライスにて展開したほか、家族や親戚と久しぶりに囲む食卓に適した「ハレ型」の品揃えを強化した結果、既存店売上高が14カ月連続で前年実績を上回った。衣料では、コロナ後の環境変化により社会行事が再開され花火などが伸長したことに加え、猛暑が続く中、夏物商品やトラベルグッズが好調に推移し、既存店売上高は前年実績を1割近く超えた。食品では、本まぐろやかんぱち、真鯛などが入ったお刺身盛り合わせや、肉質4等級以上の黒毛和牛を使用した焼肉セットなどの価値ある上質な商品の品揃えを拡充したことなどが奏功し、既存店売上高が前年実績を、12カ月連続で上回った。また、化粧品やペット用品、インバウンド需要を取り込んだファーマシーなどが好調なヘルス&ビューティケアの既存店売上高が前年を、18カ月連続で超えた。

スーパーマーケット事業では、お盆での帰省需要を取り込むため、寿司・刺身などハレ型メニューの品揃えを強化したほか、「じもの商材」の拡充やトップバリュの拡販を継続的に取り組んだ結果、主要企業10社計の既存店売上高は、6カ月連続で前年を上回った。また、フジ・リテイリングとMV西日本では、大手製パン会社の協力を得て、鳥取県産二十世紀梨を使用した新商品「鳥取県産二十世紀梨のメロンパン」を共同開発し、中国・四国・兵庫エリア全434店舗で8月1日から販売を開始した。

サービス・専門店事業のキャンドゥは、記録的な猛暑により、暑さ対策関連商品が大きく売上を伸ばした。また、外出機会が増えたことで、コスメ・化粧品関連商品などが好調に推移し、既存店売上高は前年比5.2%増の伸長となった。

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