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日本百貨店協会/11月の売上高は21カ月連続プラス7.4%増

2023年12月26日 11:00 / 月次

日本百貨店協会が12月25日に発表した2023年11月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象72社・180店)の売上総額は約5023億円(前年同月比7.4%増)だった。

<11月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 5023億円 7.4%増
総店舗面積 467万8842m2 3.3%減
総従業員数 5万1005人 6.4%減

11月の売上高は7.4%増と、前月より1.3ポイント上昇し21カ月連続のプラスとなった。コロナ前の2019年比で見ても4.1%増と、回復基調は継続している。中旬以降の気温低下に伴って、防寒衣料等季節商材が動いたほか、高伸が続く高付加価値商材とインバウンドが牽引した。各社が企画した催事やイベントも寄与し、入店客数は7.4%増(21カ月連続)と伸長した。

顧客別では、インバウンドが、円安を追い風に125.1%増(20カ月連続/シェア7.9%)の394億円と、前月の過去最高額(383億円)をさらに更新し、累計(本年1~11月)で既に3000億円を超えた。2019年同月(261億円)比では、前月より1.3ポイント上昇の51.0%増と、5カ月連続でコロナ前の実績を上回っている。国内市場も2.8%増(21カ月連続/シェア92.1%)と好調を維持しており、2019年比でも1.5%増となった。

地区別では、インバウンドと高額商材が好調な都市(10都市/26カ月連続/9.7%増)が、9地区で前年実績をクリアし、内4地区(大阪、京都、福岡、札幌)は二桁増となった。インバウンドが徐々に増加している地方(10都市以外の7地区/0.6%増)においても、4地区で対前年増となり、2カ月ぶりにプラス転換して、都市と地方の差は前月より2.5ポイント縮小した。

商品別では、主要5品目全てで前年実績を超え、身のまわり品と雑貨、美術・宝飾・貴金属と菓子がコロナ前の実績を上回った。ラグジュアリーブランドなどの高額品と化粧品は国内外共に好調だった他、主力の衣料品は、天候与件などからコートなどの重衣料や、マフラー・手袋など防寒アイテムも稼働した。菓子は、手土産やお歳暮、進物需要などから27カ月連続で増勢が続いており、おせちやクリスマスケーキの予約も堅調に推移している。

新型コロナ5類移行後、初となる年末商戦では、各社とも業績回復に向けた様々な施策を展開している。

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