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東京地区百貨店/11月売上は27カ月連続プラスの9.7%増

2023年12月26日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が11月25日に発表した2023年11月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1519億円(前年同月比9.7%増)で、27カ月連続のプラスとなった。

<11月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1519億円 9.7%増
総店舗面積 74万4130m2 1.8%減
総従業員数 1万3709人 6.7%減

11月の東京地区は、売上高9.7%増(27カ月連続)、入店客数11.9%増(11カ月連続)と、共に前年実績を上回った。中旬以降の気温低下に伴い、冬物重衣料が活発に動いたことや、高付加価値商材、免税売上の増勢が全体を牽引した。2019年比では6.8%増、2018年比でも1.8%増と、2カ月連続でコロナ前の水準を上回った。

商品別では、主要5品目のうち、家庭用品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品(12.5%増/26カ月連続)は、防寒商材が稼働し、コート等アウターの他、手袋、マフラー、帽子も伸長した。ニットやジャケット、ブルゾンは引き続き堅調に推移した。

身のまわり品(16.2%増/27カ月連続)は、ラグジュアリーブランドがインバウンド需要もあって好調を維持し、前月同様、2018年比でも二桁増(22.7%増)と高伸した。また、クリスマス前のギフト需要が加わり、国内アクセサリーブランドも好調だった。雑貨(11.1%増/27カ月連続)は、化粧品ではスキンケア商材が伸長した他、フレグランスもギフト需要を背景に好調に推移した。

食料品(3.3%増)は、4カ月ぶりにプラス転換し、特に菓子は和洋菓子共に好調だった。年末年始にかけて人が集まる機会の増加が見込まれているが、これを背景に、大容量の
オードブルや、クリスマスケーキ、おせちの複数個予約等の購買傾向が見られた。

12月17日時点での商況は、前年比10.5%増、2019年比では12.6%増と、引き続き好調に推移している。

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