日本百貨店協会/4月の売上高は26カ月連続プラス8.9%増
2024年05月24日 10:40 / 月次
日本百貨店協会が5月24日に発表した4月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象71社・177店)の売上総額は約4441億円(前年同月比8.9%増)だった。
<4月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 4441億円 | 8.9%増 |
総店舗面積 | 460万9642m2 | 2.8%減 |
総従業員数 | 5万20人 | 4.6%減 |
4月の売上高は8.9%増と26カ月連続のプラスとなった。コロナ前の2019年比でも2.0%増と、プラス基調は継続している。円安効果などから増勢が続くインバウンドと、ラグジュアリーブランドを中心に高付加価値商材が牽引した他、月後半の気温上昇に伴い、初夏アイテムが好調に推移した。また、花見需要や、新型コロナ5類移行後初となるGWの前半戦では、各社が積極展開した催事などが寄与し、入店客数も2.4%増となった。
顧客別では、インバウンドが、円安効果と花見客の増加などから184.3%増の599億円(25カ月連続/シェア13.5%)と、過去最高(2024年3月495億円)を更新、2019年比でも74.4%増と大幅に伸長した。購買客数も50.6万人(119.5%増)と、初めて50万人を超えた。
国内市場は前年比0.7%減(26カ月ぶり/シェア86.5%)とほぼ同水準だったが、2019年比では4.2%減となった。地区別では、インバウンドと高額品が好調な都市(10都市/31か月連続/12.4%増)が8地区で前年実績を超え、好調を維持した。この内、4地区(大阪、京都、福岡、東京)では二桁増を記録した。一方、5地区で前年割れとなった地方(10都市以外の7地区/2.1%減)は、4カ月ぶりにマイナスに転じた。
商品別では、主要5品目のうち4品目で前年をクリアした。この内、身のまわり品と雑貨は二桁増で、2019年比も超えた。ラグジュアリーブランドのバッグや時計、宝飾など高額商材や化粧品は引き続き国内外共に好調だった。主力の衣料品は、天候要因により、ジャケットやカーディガン、カットソーなどが動いた。食料品は、生鮮食料品の価格上昇の影響などから前年実績には届かなかったが、弁当や惣菜は、花見需要もあり堅調に推移した。
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