東京地区百貨店/4月売上は32カ月連続プラスの10.8%増

2024年05月24日 10:30 / 月次

日本百貨店協会が5月24日に発表した4月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1352億円(前年同月比10.8%増)で、32カ月連続のプラスとなった。

<4月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1352億円 10.8%増
総店舗面積 74万2301m2 2.0%増
総従業員数 1万3323人 4.7%減

4月の東京地区は、売上高10.8%増(32カ月連続)、入店客数0.9%増(16カ月連続)と、共に前年実績を上回った。増勢が続くインバウンドが牽引した他、物産展等の施策も売上増に寄与した。2019年比でも7.5%増とプラス基調は継続している。

商品別では、主要5品目のうち食料品を除く4品目で前年をクリアした。具体的なアイテムの動向は以下の通り。主力の衣料品(8.6%増/31カ月連続)は、月の前半、雨天が多く季節商材の動きが鈍かったが、後半からの気温上昇に伴い、カットソーやブラウス、薄手のカーディガン等が好調に推移した。婦人洋品では、晴雨兼用傘や帽子、スカーフ等が活発に動いた。身のまわり品(23.4%増/32か月連続)は、ラグジュアリーブランドが一部価格改訂前の駆け込みもあって二桁増となり、構成比も2割を超えた。

またGWの外出需要から、スニーカー等カジュアルシューズが好調だったほか、サンダルにも動きが見られた。雑貨(18.9%増/32カ月連続)では、化粧品が気温上昇でUVアイテムに動きが見られた他、高額商材の美術・宝飾・貴金属は、インバウンド需要から時計を中心に好調に推移し、24.3%増と先月に続き大幅に伸長した。食料品(1.6%減/4カ月ぶり)は、桜の開花が後ろ倒しになったことで、花見商戦本番が当月にずれ込み惣菜・弁当等が好調に推移した。菓子も帰省や国内外の手土産需要から堅調だったが、生鮮食品は価格上昇の影響から1.7%減と7カ月ぶりにマイナスとなった。

5月16日段階の商況は、労働節(5月1日~5日)でインバウンドが伸長し、前年比19.7%増で推移している。2019年比でも23.6%増と高い伸びを見せている。

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