東京地区百貨店/8月売上は36カ月連続プラスの6.6%増
2024年09月26日 15:36 / 月次
日本百貨店協会が9月25日に発表した8月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1210億円(前年同月比6.6%増)で、36カ月連続のプラスとなった。
8月 | 実数 | 前年同月比 |
売上高総額 | 1210億円 | 6.6%増 |
総店舗面積 | 67万2961m2 | 7.7%減 |
総従業員数 | 1万3191人 | 4.3%減 |
8月の東京地区は、売上高が6.6%増と前年実績をクリアしたが、入店客数は2.6%減と前年を下回った。記録的な猛暑や台風の影響等で出控え傾向が見られたものの、引き続き高付加価値商材やインバウンドが牽引した他、盛夏商材が好調に推移した。夏休みのファミリー向け催事や外商顧客向け催事等も盛況だった。2019年比は4.8%増となった。
商品別では家庭用品、食料品を除く3品目で前年をクリアした。衣料品(10.2%増)は、長引く暑さからカットソー、Tシャツ等夏物衣料への需要が高かった他、婦人服ではブラウス等秋口まで着られるアイテム、紳士服ではポロシャツ等カジュアル衣料が動く。夏期休暇の需要を受けスポーツやアウトドア関連商材も好調に推移した。
身のまわり品(10.9%増)は、ハンドバッグや財布を中心にラグジュアリーブランドが増勢を維持した。インバウンドは、為替相場が円高傾向を示すも購買意欲に大きな変化はなく、好調継続。猛暑からサンダルや日傘、帽子等盛夏アイテムが引き続き高伸した。
雑貨(7.4%増)は、美術・宝飾・貴金属では外商顧客向け催事等で時計が好調に推移した。化粧品は猛暑から秋物の季節需要は鈍いものの、口紅等一部商材は堅調だった。
家庭用品では、南海トラフ注意報の影響でECを中心に防災用品が動く。食料品(4.5%減)は、入店客数の減少と連動し、全品目でマイナスとなったものの、菓子は帰省土産やインバウンドの手土産需要等もあり堅調となった。9月18日時点の動向は、前年比4.7%減で推移している。2019年比では5.0%増となっている。
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