有隣堂/コレド室町テラス「誠品生活」運営、書籍・雑貨・食物販そろう
2019年06月12日 16:45 / 店舗
有隣堂は9月27日、三井不動産が同日開業する商業施設「コレド室町テラス」でライセンシーとして「誠品生活日本橋」を運営開始する。6月11日都内で開催された「コレド室町テラス」テナント先行体験会で、その概要を公開した。
「誠品書店」は、台湾で1989年に創業され、台湾・中国・香港で49店舗を展開し、独自の観点で読書文化を形成してきた世界的に評価の高い書店。
書店だけでなく、ギャラリー、パフォーマンスホール、映画館、ワインセラーなど多種多様な文化コンテンツを共有する場を運営し、外食、ホテル業も手掛けている。
日本進出にあたり、三井不動産と誠品生活股分有限公司が、日本における「誠品生活」事業のライセンスを保有する合弁会社「誠品生活MF」を設立、有隣堂がライセンシーとして「誠品生活日本橋」を運営する。
「誠品生活日本橋」は、「コレド室町テラス」2階の全フロア(約2876m2)を使い、書籍、文具、セレクト物販、レストラン・食物販の4つのゾーンで構成されている。
有隣堂の松信健太郎専務は「誠品書店とは、本を大切に売っていきたいという思いが一致し、今回有隣堂110年の歴史で初めてライセンシーとして店舗を出す。書籍については日本文学に造詣の深い台湾の誠品書店スタッフと有隣堂でセレクトしている」。
物販に関し、「誠品書店で出店者を選定し、その世界観にふさわしいテナントがそろっている。店頭では、約100ブランドの商品を扱っていく」と説明した。
書籍は、一般的なベストセラーランキングとは異なる独自の視点から、読書に関する新しい気付きを提案。
日本語の書籍を中心に、企画展に合わせて一部中国語を含む外国語書籍も取り扱う。
「専科本棚」という選書に関するテーマ企画など、日本や中華圏の作家、関連専門家による企画展、講演会なども予定している。
レストラン・食物販ゾーンは、台北で人気の台湾料理レストラン「富錦樹台菜香檳 (フージンツリー)」や150年以上の歴史をもつ老舗台湾茶荘「王德傳(ワンダーチュアン)」のティーサロンが日本初出店する。
日本橋エリア初出店となる「猿田彦珈琲」や、台湾発のティースタンド「THE ALLEY」もオープンする。
150年以上の歴史をもつ中華菓子の老舗「郭元益(グォユェンイー)」も入居する。
台湾でいくつもの新しいデザインブランドを発掘・支援してきたインキュベーションプロジェクト「誠品生活expo」を、「誠品生活日本橋」でも導入。若手アーティストらの作品を取り扱う。
さらに、台湾で人気の漢方ライフスタイルブランド「DAYLILY」、自然派せっけん、シャンプーなどの「阿原(YUAN)」、台湾茶からつくられた香水ブランド「P. Seven 茶香水」もそろう。
大阪生まれの手ぬぐいブランド「注染手ぬぐい にじゆら」、ジュエリー工房併設型店舗「L&Co.」などでは、日本の技術・ものづくり精神を活かした商品を展開するほか、暮らしを彩る染め物やアクセサリーづくりなどのワークショップを開催する。
■誠品生活日本橋
住所:東京都中央区日本橋室町3-10「コレド室町テラス」2階(全フロア)
店舗面積:約2876m2
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