カジュアル衣料/4月既存店は昨年の反動で4社そろって大幅増
2021年05月07日 13:50 / 月次
カジュアル衣料4社の4月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ(ファーストリテイリング)84.5%増、しまむら45.2%増、西松屋14.0%増、ハニーズ152.1%増となった。
前年の反動があり、初夏物も好調だったことから、各社の売上高は大幅な増収となった。
■ファーストリテイリング(2020年8月期:売上高2兆88億円)
既存店(712店)+Eコマースの売上高は84.5%増、客数117.3%増、客単価15.1%減。
直営店(772店)+Eコマースの売上高は92.1%増、客数126.0%増、客単価15.0%減。
出店13、退店は3だった。4月は昨年のハードルが低くく、売上高が大幅な増収となっている。
新型コロナウイルス感染症の影響により、4月は最大で71店舗を時間短縮して営業、83店舗を臨時休業した。これらの臨時休業、営業時間短縮した店舗は既存店、直営店から除外せず算出している。
■しまむら(2021年2月期:売上高5426億円)
既存店売上(ファッションセンターしまむらのみ)45.2%増、客数32.0%増、客単価10.2%増。
全店売上45.5%増。出店1、退店2で4月末店舗数1428店。
4月度は、気温の上昇に伴い、アウター衣料や肌着、服飾雑貨の初夏・夏物が好調に推移した。
アウター衣料では、サプライヤー共同開発ブランドの「SEASON REASON」を婦人・紳士・子供とトータル展開し好調。PB「CLOSSHI」では、Tシャツやデニムパンツ、バッグや帽子が売れ筋となり、「FIBER DRY」では、吸水速乾や接触冷感などの機能性を持たせた肌着が好調だったという。
■西松屋チェーン(20日締、2021年2月期:売上高1594億円)
既存店売上高14.0%増、客数14.9%増、客単価0.8%減。
全店売上15.6%増、客数16.3%増、客単価0.6%減。
出店2店、退店1で、4月度末の店舗数は1010店舗。
4月度は、来店客数が大きく伸び、半袖Tシャツや肌着、パジャマなどの夏物衣料、入園・入学・新学期用品の売上高が好調に推移している。
■ハニーズ(2020年5月期:売上高425億円)
既存店売上高152.1%増、客数158.3%増、客単価2.4%減。
直営店売上高152.6%増、客数157.9%増、客単価2.1%減。
出店2、退店2 、4月末店舗数873店。
4月度は前年の緊急事態宣言の発出による休業などがあったことで、既存店売上は前年を大幅に上回った。また、春物、初夏物が好調に動き、商品としては、カットソー、ブラウス、パンツが売れ筋となっている。
政府より、4都府県を対象とした「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の発出を受け、4月25日以降の休業店舗は最大87店舗となった。なお、休業、営業時間の短縮を行った店舗については、既存店から除外せずに算出している。
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