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阪神梅田本店/10月8日に建て替え第2期先行開業、売場面積4万7000m2

2021年09月24日 15:20 / 店舗

エイチ・ツー・オーリテイリングは10月8日、建替工事を実施している「阪神梅田本店」の第2期棟部分を先行オープンする。2014年秋からスタートした「阪神梅田本店建て替え計画」は、2018年4月に1期棟が竣工した。今回、約7年にわたる建て替え工事を経て第2期部分を開業する。

<阪神梅田本店完成イメージ>
阪神梅田本店完成イメージ

10月時点での総売場面積は4万7000m2(2014年対比89%)を開業する。2022年春に地下食料品売場を拡大し、総売場面積は5万3000m2(2014年対比100%)となり、グランドオープンする。阪神梅田本店の2020年度の売上実績は278億円だった。立替完了後の2022年度の売上目標は730億円を想定する。

ストアコンセプトは、「毎日が幸せになる百貨店 live in clover everyday」で、お客の「毎日の幸せ」がきっと見つかる、ライフスタイルや嗜好性で編集されたフロアを展開する。

<フロア構成>
フロア構成

お客の関心事を軸に構成した売場の単位を「ワールド」と定義し、商品カテゴリーを横断したライフスタイル提案や、手軽に今を感じるトレンド集積など、それぞれのフロアで独自の体験を提供する。

また、強みである食を地下2階、地下1階、1階、9階の4層に展開、外食・中食・内食、さまざまなシーンで好みのおいしさを提供する。食関連の10月時点での売場面積は1万6000m2で、2022年春には1万8000m2に拡大する計画だ。

<食の阪神を4フロアで構成>
食の阪神を4フロアで構成

これからの「食」の楽しみ方は、エンターテイメント性が重要視され、集う、いやす、撮るなど、味わう以上の体験が求められている。「大阪の台所」と呼ばれたデパ地下に加え、1階には新たに、趣味・嗜好性の高い食に特化した食品フロアを展開する。

今回復活する9階のレストラン街には、おなじみの名店のほか、食通の大人たちが満足するフードホールを併設した「阪神大食堂」、地下2階には立地の良さを活かした「阪神バル横丁」が誕生。4層のフロアごとにさまざまな食の体験を構築する。また、各階には個性派カフェやレストランを配置し、館全体の4層が食関連のフロアとなる。

<食祭テラス>
食祭テラス

1階は新本店のシンボルフロアで、エンターテイメント型の食体験を提供する。主導線の真ん中には、天井高約6m、北側全面ガラス張りの開放的な空間に、集い、味わう、全く新しい食体験スペース「食祭テラス」(約330m2)を配置した。

新生阪神百貨店を象徴する食の新感覚イベントスペースで、情熱あふれる食のプロ=スーパープレゼンターが毎週登場し、食に強いこだわりの視点で、新たな食を提案。人を介した親しみとにぎわいを感じる食体験、オンライン・オフラインの垣根のない食のコミュニティの創造を通じて、「毎日の幸せ」をサポートする。

<阪神大食堂>
阪神大食堂

9階には、注目のフレンチ、創作中華の名店など、大阪に新たな風を吹かせる話題店の料理が楽しめるフードホール「阪神大食堂」を配置。広さ1850m2に、牛肉重「北新地はらみ」、串揚げ「蜻蛉揚物店 北新地again」、お好み焼き・焼そば「タンポポ」、スパイスカレー「ボタニカリー」、中華料理「空心」、フレンチ「リエゾン」、パスタ・グリル「タブロ Є ラチェルバ」、ベトナム料理「リヴゴーシュ」が出店する。

<阪神バル横丁>
阪神バル横丁

地下2階「阪神バル横丁」では、昼はランチメニュー、夜ははしご酒が楽しいスタイリッシュネオ酒場を提案する。和バル「季節の和とお酒 うめさくら」、焼鳥バル「CHIKICHIKI」、肉バル「ギャロダイナー」、餃子・中華バル「溢彩流香 餃子小厨」、日本酒バル「京のおばんざい ぽんしゅ杉」、クラフトビール「CRAFT BEER BASE BRANCH」、イタリアンバル「酒屋食堂 スタンドましか」、スペインバル「ラ クッチャーラ デ ドノスティア」、スペインバル「コメル。ドノスティア」といった街で人気の話題店のほか、行列店、予約が取りにくい有名店を誘致した。

<新しい体験価値を3タイプ、50スペースで展開>
新しい体験価値を3タイプ、50スペースで展開

市場が成熟化し、人それぞれの趣味嗜好が多様化した現在、そんなマーケットに対し、「好き」を共有するコミュニティ形成するため、タイプにあわせた体験スペースを、全館で50カ所に設置する。

<コミュニティスタジオの一例>
コミュニティスタジオの一例

SNSツールを活用して、お客と双方向でコミュニケーションできる公開型スタジオ設備を設置、クリエイターや生産者も交え、リアル店舗の活気をコンテンツとして提供。リアル店舗のライブの魅力をデジタルで拡張する4カ所のコミュニティスタジオを配置する。

<サロンの一例>
サロンの一例

パーソナライズされた体験を提供する9カ所のサロンでは、時を過ごすことが楽しい、ゆったりした空間で、お客にあわせた思い思いの買い物体験を提供する。

<イベントスペースの一例>
イベントスペースの一例

オープンスペースで気軽に参加・体験する37カ所のイベントスペースでは、顧客の興味軸に沿ったテーマ編集でモノの魅力にとどまらない、体験を提案する。さらに、ファンコミュニティの旗振り役として、「ヒト」への共感を入り口に、好きなことを追求する100人の百貨店スタッフ「ナビゲーター」を配置。自分たちの感性で、日常の暮らしを豊かにする、ちょっとしたアイデアやヒントを、店頭イベントを中心にSNSでも届け、OMOで実現する「ファンコミュニティの創造」により、顧客との友達的な関係づくりを目指す。

■店舗全体概要
名称:阪神梅田本店
所在地:大阪市北区梅田1丁目13番13号
営業フロア:地下2回~地上9階
売上目標:730億円(2022年度)
(2020年度売上実績278億円)

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