スーパーセンタートライアル宮田店／AI冷蔵ショーケースなど最先端設備導入

2021年10月28日 14:58 ／店舗

トライアルカンパニーは10月28日、福岡県宮若市にトライアル史上最先端のスマートストアとして「スーパーセンタートライアル宮田店」をオープンした。

＜AI冷蔵ショーケースなど最先端設備導入＞

スマートストアとは、同社グループで、IoT機器やAI技術を導入し、データの利活用をもとに新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にしたりする店舗形態。「スーパーセンタートライアル宮田店」は、2021年7月に発表した、産官学協働で推進するリテールDXを軸にしたまちづくり「リモートワークタウンムスブ宮若」プロジェクトの実証実験の場となっている。自社開発の「スマートショッピングカート」を約200台、「リテールAIカメラ」を約200台、「デジタルサイネージ」を約120台導入。店舗初実装となる、AIカメラとセンサーを備えた最先端の冷蔵ケース「AI冷蔵ショーケース」を18台設置し、トライアル史上最先端の設備を備えた。

「リモートワークタウンムスブ宮若」は、小売DX企業のトライアルと宮若市が協働して推進する地方創生・まちづくり構想。産官学による「リテールDXの拠点づくり」を目指し、リテール企業とメーカーが共同で実証実験を行う。

「スーパーセンタートライアル宮田店」は、スマートショッピングカートをはじめとしたデバイス開発センター「トライアルIoTラボ」と、トライアルと取引先企業が共同でリテールAIの仕組みを作る「MUSUBU AI」で開発されたリテールテック、IoT機器の実証実験の場として活用される。

研究・開発施設には、花王グループカスタマーマーケティング、サントリー酒類、日本アクセス、日本ハム、P＆Gジャパン、フクシマガリレイ、リテールAI研究会（五十音順）、菓子メーカー、飲料メーカー、他2社の合計10社と1団体の入居が決定しており、今後も複数企業が入居予定だ。

＜AIカメラやセンサーで商品の欠品を監視＞

今回「スーパーセンタートライアル宮田店」に店舗初実装する「AI冷蔵ショーケース」は、AIカメラ・センサーで商品の欠品を監視する冷蔵ケース。従来は欠品が発生していないかどうかはスタッフが目視で確認していたが、同ケースでは、これら業務をAIカメラやセンサーが代替する。「どの商品がいつ欠品したか」を店舗のスタッフに情報連携し、商品の発注・補充業務に生かす。

ケースにはLEDが設置され、色によっていつ欠品が発生したかがわかるようになっている。例えば日本語が不得意な外国人の店舗スタッフでも直感的に理解できるように、実際の店舗オペレーションを想定した工夫がされている。商品を陳列するケースが人をサポートし、一緒に売場作りをより良くしていくことをコンセプトにしている。

「スマートショッピングカート」は、専用のプリペイドカードをカートに登録の上、付属するスキャナーで顧客自らが商品バーコードを読み取ることで通常のレジでの商品登録、会計の手順を省き、専用ゲートを通過するだけで、キャッシュレス会計を済ますことができる。レジ待ちの時間を大幅に短縮すると共に、店舗オペレーションの省力化を実現。売場でスキャンした商品に応じたレコメンドをカート付属のタブレット画面に表示したりその場で使えるクーポンを配信したりするといった機能も搭載している。スマートショッピングカートは、全国269店舗のトライアルのうち47店舗で合計約5000台が稼働している。

「リテールAIカメラ」は、小売店での使用に特化したAIエンジン搭載カメラ。商品棚の監視、顧客の店内での動線分析を実施することで、発注・補充オペレーションの最適化を図り、顧客が欲しいものを欲しい時に購入できる、快適な売場づくりに寄与するもの。

リテールAIカメラは、トライアル64店舗で合計約3800台採用している。

さらに、「デジタルサイネージ」を活用し、店舗全体もしくは売場単位で、全ての機体が同一の音声付き動画・静止画を表示する「フィーバータイム」、惣菜売場で作りたて・揚げたて商品の品出しを知らせる「出来たて動画」など、顧客に新たな価値を提供するためのさまざま試みに積極的に取り組む。デジタルサイネージは、トライアル37店舗で約1200台導入されている。

■スーパーセンタートライアル宮田店概要
住所：福岡県宮若市宮田109-1
店舗面積：約3636.36m2
取扱商品：生鮮食品、食品、弁当・惣菜、酒、日用品など
営業時間：24時間（年中無休）
電話番号：0949-52-6736
駐車場：有（188台完備）
https://www.trial-net.co.jp/shops/view/531