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三菱地所/「赤坂駅」周辺に新ランドマーク2棟建設、2028年竣工

2024年03月13日 17:08 / 店舗

三菱地所とTBSホールディングスは3月13日、2021年11月に国家戦略特別区域の認定を受けた「赤坂二・六丁目地区開発計画」の起工式を行い、新築工事に着手したことを発表した。赤坂エリアの新たなランドマークとなる2棟の建物が2028年に誕生するという。

<完成イメージ>

同プロジェクトは、TBSが赤坂でコンテンツを発信し続けてきた街の系譜を承継・昇華させる「赤坂エンタテインメント・シティ」をビジョンに掲げるもの。計画地内に劇場・ホールを新たに整備し、エンタメ関連企業・スタートアップ企業やクリエイターが集う施設を設け、世界に向けて最高のコンテンツを届ける拠点を目指す。

赤坂サカスと一体となり、エンタメに携わる人々が集い、来街者がコンテンツに触れることのできる空間を作り上げていく。

<赤坂サカス側から見た空間イメージ>

地下鉄駅を中心に、街の回遊性を高める。駅前空間や賑わい・交流の場となる計約4900m2の広場を整備し、東京メトロ「赤坂駅」から連続した空間で地上まで移動できるようになるという。広場ではイベント開催やオープンカフェを設置する。各街区の駅出入口(5番・6番)では、エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー動線を確保した。

さらに空港リムジンバスや観光周遊バスを受け入れるバス乗降場を設け、来街者のアクセス性や周辺エリアとの回遊性の充実を図る。駅まち空間などにインフォメーション機能を持たせ、交通や街のイベントなどの情報発信も行う。

<エンタメ産業拠点を形成>

西街区には、最新技術の活用、世界水準のエンタメを提供・発信する約1万1000m2の劇場・ホールを開設し、国内外からの幅広い客層を呼び込む賑わいの核を形成する。約1万1200m2のホテル機能も整え、外国人を含む観光・ビジネス客、エンタメ産業関係者などに対して滞在する場を提供。東京メトロ「赤坂駅」周辺の利用者にも滞在拠点・文化体験の場を用意する。

一方の東街区では、スタートアップ企業やクリエイターの育成・交流機能を持つ約1000m2のインキュベーション施設を設置。デモスペースの整備や駅・街が一体となった空間、ホールの活用を通じて、新たな技術や作品を展示・実装し、実証実験や情報発信が可能になるという。

また、環境インフラの更新と都市防災機能の強化も実施する。老朽化した地域冷暖房の再整備により、効率的な面的エネルギーネットワークを強化するほか、再生可能エネルギー由来の電力利用も推進。帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設と防災備蓄倉庫、災害時の一時待機場所なども備え、防災対応力の強化を図る。

<プロジェクト概要>

西街区 東街区
所在地 港区赤坂6丁目 港区赤坂2丁目
敷地面積 約5415m2 約8762m2
延床面積 約3万8150m2 約16万7650m2
規模 地上18階、地下3階 地上40階、地下4階
高さ 約100m 約207m
新築着工 2024年2月23日 2024年1月12日
竣工 2028年3月末 建物2028年3月末、全体2028年10月末
主要用途 劇場・ホール、ホテル、店舗など 事務所、店舗、インキュベーション施設など
設計監理 三菱地所設計(全体)
観光企画設計社(ホテル)
久米設計(劇場・ホール)
三菱地所設計
施工 大林組 鹿島建設

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