大阪・心斎橋筋商店街の空室率/24年第1四半期1.2%に低下、総通行量が回復

2024年06月17日 15:48 / 店舗

CBREはこのほど、心斎橋筋商店街(大阪市中央区)のトラフィックデータ(歩行者通行量データ)に関する調査結果「第4回 心斎橋筋商店街 歩行者通行量調査レポート」を発表した。

<心斎橋筋商店街イメージ>

心斎橋筋商店街は、約150店舗が加盟している南北約580mにわたるアーケード街。調査方法として、同商店街から提供された2021年1月1日から2023年9月30日までの「歩行者通行量データ」と、CBREが四半期毎に独自に調査している「ハイストリート空室率データ」を使用している。

「歩行者通行量データ」は、アーケード内に設置した4カ所のカメラで撮影した画像から集計。計測地点を通過する人数を24時間計測し、その結果を合計して「総通行量」とした。

<総通行量回復し、空室率1%台に>

2024年第1四半期の「総通行量」は、コロナ禍以降で最多水準に回復。「ハイストリート空室率」の動向を見ると、コロナ禍で最大24.1%まで上昇した空室率が1.2%まで低下し、ほぼ空室が見られない状況となっている。

<韓国・米国からの来訪者増加>

2019年度と2023年度に来訪したインバウンドの国籍を位置情報サービス「KDDI Location Analyzer」で集計したところ、2023年度は韓国・米国からの来訪者割合が高まっていることが判明。2024年度には、韓米2カ国に人気の高いスポーツブランドやスニーカーを扱う新店舗が複数あり、ニーズをとらえた出店事例があるという。

また、2023年の大阪市内における外国人延べ宿泊者数は752万人と、2019年比で約3%の増加が見られている。同商店街は、国内有数の商業集積地であると同時に、インバウンドに人気の観光スポットでもあることから、「インバウンドの増加が通行量増加に寄与している可能性が高い」と指摘している。

調査レポートのダウンロードリンク

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