トータル・アイ/各種雑貨卸、破産で負債40億円
2016年03月24日 15:00 / 経営
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帝国データバンクによると、トータル・アイと子会社の山一は、3月23日に名古屋地裁から破産手続き開始決定を受けた。
負債は、トータル・アイが約15億9400万円、山一が約24億1700万円で、2社合計で約40億1100万円。
トータル・アイは、1998年8月設立の各種雑貨卸売業者。アイデア商品、玩具、雑貨、寝装寝具、健康グッズ、家電、自動車用品などの各種商品の卸を手がけていた。
自社で企画・開発を行ったポータブルソーラーパワーシステム、シーリングファン、トランシーバーなどを中国をはじめとした海外企業に製造委託して輸入販売するほか、携帯電話用品やシリコン雑貨といった小物雑貨類も取り扱っていた。
大手量販店や雑貨店を中心に一部通信販売業者にも販路を設け、2015年7月期には年売上高約30億8200万円を計上していた。
しかし、大半が輸入製品のため、円安の進行によって仕入コストは上昇、収益面では厳しい状況が続いていた。借入負担も重いことから資金繰りが悪化し、今回の措置となった。
山一(旧・マルト長谷川)は、1884年創業、1949年3月に法人改組。トータル・アイの100%子会社で、トラベルバッグを主体とした鞄や雨具の卸売を手がけていたが同様の措置となった。
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