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野村不動産/都市型商業施設「GEMS」、2020年度までに15棟体制に

2017年09月05日 13:05 / 経営

野村不動産は9月5日、2020年度までに都市型商業施設「GEMS」を2020年度に15棟体制にする方針を明らかにした。

<GEMSの出店計画>
GEMSの出店計画

都市開発事業本部商業施設事業部担当執行役員の横山英大氏が同日開催した「GEMS恵比寿」オープニングレセプションで説明した。

GEMSは、オフィス街でありながらも周辺居住者もいる狭小立地で展開する飲食店を中心とした都市型商業施設。一等地ではない、メインストリートから少し外れた立地を想定している。

敷地面積は約160m2~990m2程度を想定しており、ワンフロア約120m2~160m2の多層階施設で、1フロア1テナントの構成を基本フォーマットとする。

出店する飲食店は、個人店や2~5店程度を運営するオーナーや店主のこだわりのある店舗を集めたのが特徴。

2012年10月にGEMS渋谷を開業したのを皮切りに、2014年11月にGEMS市ヶ谷を開業した。2016年3月にはGEMS大門同年7月にGEMS神田を開業し、GEMS事業を加速する方針を打ち出した。

2016年3月には、2018年内に都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)」を都内で10棟体制にすると発表していた。

2017年度は9月7日に開業する「GEMS恵比寿」1棟のみの開業だが、2018年は、3月に茅場町、4月に神宮前、6月に三軒茶屋、新横浜、9月に新橋、12月になんば(大阪)を開業する。

2018年12月時点で全11棟体制となり、当初計画以上の出店を達成する。

2019年3月には田町、9月には栄(名古屋)を開業する。そのほか、開業時期は未定だが、西新宿、横浜にもGEMSを開業する計画で、遅くとも2020年度末までには、全15棟体制となる予定だ。

GEMSの開発では、1棟あたり20億弱の投資を行っており、15棟の総投資額は200億円~300億円程度を想定している。

現在、首都圏を中心に政令指定都市を含め、1週間で10~20物件程度を選定している。

再開発物件が多いため、既存の建物の撤去を含め、1物件で2年程度の開発期間が必要なため、今後も年間6店程度の出店を目指したいという。

テナントリーシングでは、こだわりのお店の発掘をテーマに、地方の個人事業による有名店を含めてテナントを誘致している。

2017年8月末時点の営業先テナント数は1356社。地元で行列ができる有名店や評判のお店を中心に交渉している。

大手チェーンであっても新業態であれば、テナントリーシングの候補として考えているという。

横山執行役員は、「こだわりのお店を集めることで、しっかりとリピーターが作れる商業施設を目指している。これまでの既存施設では、約80%のお客がリピーターという調査結果もあり、手ごたえを感じている」と語った。

ビル1棟を丸ごとGEMSとして運営することで、館全体で共同販促を打ち出せるのが強みで、デジタルサイネージを活用した販促などで上層階への集客も行っている。

これまでは、館ごとにホームページを作成していたが8月17日、GEMSのポータルサイトを開設した。

9月4日から、GEMS全店からのお知らせや、店舗・メニュー情報、クーポン情報などの掲載を開始し、GEMSとしての情報発信を強化するという。

■GMESポータルサイト
http://www.gems-portal.com/

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