伊藤忠食品/岡本新社長「伊藤忠商事の資源活用、事業戦略は独自性打ち出す」
2018年05月01日 13:50 / 経営
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伊藤忠食品の岡本均社長執行役員は5月1日、伊藤忠食品の事業戦略として「親会社の伊藤忠商事の資源で活用できるものは活用するが、事業戦略は独自性のあるものをやる。これまで伊藤忠グループとは離れた取引先を開拓してきており、伊藤忠商事の手駒に使われるつもりはない。我々の既存の取引先とやっていきたい」との方針を明らかにした。
岡本社長は4月1日付で、伊藤忠商事CSO・CIO兼CP・CITIC戦略室長から伊藤忠食品の社長に就任した。前任者の高垣晴雄氏は同日付で、伊藤忠商事グループの金融事業会社ポケットカードの社長に転出している。
伊藤忠商事がユニー・ファミリーマートホールディングスを子会社化したことの影響については、「伊藤忠商事の次期中期経営計画では、バリューチェーンということで、BtoCチャネルを強化する。ただ、単に小売業を支配するのではなく、金融を中心とした小売関連ビジネスを伸ばしていくものだと考えている。ユニー・ファミリーマートホールディングスの子会社化が当社に影響することはない」との認識を示した。
岡本氏は、伊藤忠商事では、ファッション・アパレル事業の経験が長く食品流通の経験はない。
これまでの経歴と伊藤忠食品の社長職との関連については、「食品流通は今、勉強中だ。長らくアパレルのビジネスを手掛けてきたが、アパレルではサプライヤーがイニシアティブを取れる面がある。一方、食品流通では、卸はメーカーと小売の潤滑油となっており、イニシアティブが取れない。機能という面ではしっかりと貢献しているが、その割には利益が少ない。もうちょっとイニシアティブが取れるところをやっていきたい」と抱負を述べた。
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