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セブンイレブン/「東大阪南上小阪店」加盟店契約の予告解除でコメント

2019年12月23日 16:20 / 経営

セブン‐イレブン・ジャパンは12月20日、大阪府東大阪市の「セブンイレブン東大阪南上小阪店」の松本実敏オーナーに対して、加盟店契約の予告解除を通告したと報道各社に公表した。

<セブンイレブン本社>
セブンイレブン本社

通告は、自社とオーナーとの間の個別の契約問題であるため、通告の内容に関し、オーナーが報道機関またはSNSなどのネット環境で情報などを発信しない限り、守秘を貫く予定だった。

しかし、オーナーが、通告の内容と一部異なる情報などを発信したことを確認したので、事実誤認や虚偽の風説などを回避するために、やむを得ず、必要最小限度の範囲で情報を開示するという。

契約解除の理由は、同店において、異常な数の苦情が継続的に発生していること、オーナーが本部の誹謗中傷を継続して行っており、加盟店契約の基礎となる自社との信頼関係もすでに破綻していることにある。

そのため、加盟店契約に基づき、明日(12月21日)から10日間の予告期間が経過するまでに、オーナーにおいて、解除の理由に関し、すでに破綻している信頼関係を回復するのに十分な措置を講じてもなお、信頼関係が回復しない場合には、契約の解除をせざるをえない旨を通告した。

同社は、オーナーに対して加盟店契約に違反する行為について、繰り返し、説明の上、是正・改善を求めたが、オーナーが自らの正当化に終始し、未だ是正・改善に着手しないばかりか、是正・改善を試みる姿勢すら見受けられず、加盟店契約の継続を著しく困難にする事態を生じさせている。

同社は、「今回の通告は、同店の経営に関する深夜休業などの諸問題とは別次元の内容であり、一切関係ございません」と述べている。

■苦情件数2019年1~10月78件

セブンイレブン東大阪南上小阪店のお客様相談室に寄せられている苦情件数は、2019年1~10月78件、2018年56件、2017年70件、2016年56件、2015年31件、2014年18件、2013年11件、2012年4月~12月16件となっている。

顧客に対して、高圧的な対応や、大きな声で怒鳴る、執拗に問い詰めるなどの苦情内容と件数は、他のセブンイレブン店舗と比べて十数倍にもなる異常な状況であり、常軌を逸していると判断せざるをえない。

■ツイッターでの会社と役員の誹謗中傷は契約違反行為

また、オーナーは、自らのツイッターで、セブンイレブンと役員に対して誹謗中傷する内容の発信を繰り返すことで、セブンイレブンの社会的信用を棄損し、セブンイレブンとオーナーとの信頼関係を破壊する行為に他ならず、契約違反行為になると指摘している。

加盟店契約は、自社と各加盟店(オーナー)とが継続的な相互信頼関係を基盤として、尊重し遵守することが不可欠であり、オーナーによる一方的な信頼関係の破壊は、セブンイレブン・フランチャイズチェーン全体の信用も棄損する。

よって、オーナーが既に破綻している信頼関係を回復するのに十分な措置を講じてもなお、信頼関係が回復しない場合には、オーナーとの加盟店契約は解除により終了するものと判断しているという。

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