良品計画/新型コロナウイルス影響で余剰になった花・牛乳を販売
2020年04月17日 12:30 / 経営
良品計画は4月16日、新型コロナウイルス感染症の影響を受け余剰となっている生花を無印良品店舗にて販売すると発表した。
千葉県南房総地域の花卉生産者から直接仕入れ、4月17日より無印良品 銀座にて先行販売を実施。翌週以降は、都内を中心に展開店舗を順次拡大していく。
千葉県南房総地域は、温暖な気候を生かした花の栽培が盛んな地域のひとつ。同社は以前より、千葉県鴨川市の総合交流ターミナル「里のMUJI みんなみの里」の運営をはじめとした地域連携の取り組みを進めており、今回の仕入先となった花卉生産者とも、その交流の中でつながっている。
一方、新型コロナウイルス感染症による影響で、式典やイベントの中止・延期、規模縮小相次ぎ、これらに向け計画的に作付けされていた花は販売のめどが立たず、花屋の休業や海外輸出の停止も重なり、行き場のなくなった花はやむなく廃棄せざるを得ない場合もあるとという。
今回、余剰となった生花を生産者から直接仕入れ、店頭で販売することで、生産者への支援につなげることを目指す。
無印良品 銀座で4月17日より先行販売し、翌週以降、都内を中心に取り扱い店舗を拡大。天候、生産状況によって変動するが、その週に仕入れることが可能な3~4品種の展開を予定しており、同品種3本をまとめた1束を399円(税込)で販売する。
また、全国の小中学校の休校に伴い、給食として提供されるはずだった牛乳の一部は行き場を失い余剰となったり、春のいちご狩りシーズンに合わせて農園で大切に育てられてきたいちごも、観光客の減少によって摘まれないまま旬が過ぎてしまっている。
それらを千葉北部酪農農業協同組合、千葉県・埼玉県のいちご農家からCafe&Meal MUJIが仕入れ、「いちご牛乳」(350円)、「牛乳」(250円)などのドリンクとして期間限定で販売、生産者の支援につなげる。
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