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スターバックス/アイスドリンク提供紙カップに変更、年間6100万杯分プラ削減

2020年09月25日 16:10 / 経営

スターバックスコーヒー ジャパンは9月25日、プラスチックカップで提供しているアイスビバレッジの一部に関し、ホット・アイス兼用のFSC認証紙を用いた新たなペーパーカップと、ストロー不要のリッド(ふた)を11月から採用すると発表した。

<新たなペーパーカップとリッドを採用>
新たなペーパーカップとリッドを採用

11月より国内103店舗から段階的に開始し、2021年2月には1500を超える全店舗に拡大する予定だ。

この取り組みにより、1杯あたり約6割のプラスチック使用量が削減可能。年間を通じて約6100万杯分のプラスチックカップ削減効果を生む見込み(2021年2月の全店展開時を基準に、ペーパーカップとストローレスリッドを使用する対象商品の年間提供予測数から算出)。

新カップとリッドは、11月からアイスコーヒー、アイスティー(ブラック、パッション)の3品目で採用し、2021年2月からはアイスのスターバックスラテなど14品目を追加。フラペチーノ、期間限定ビバレッジなど一部商品は対象外となる。

新ペーパーカップは、ホット、アイス両方に使用。内外両面をラミネート加工(ポリエチレン使用)することにより、結露の影響を受けにくく耐久性を高めた。

同日行われたオンライン説明会で、同社広報は、「過去2回行われた紙カップでの提供実験で、冷たいビバレッジに紙カップを使用するとカップが柔らかくなるという課題があったが、ラミネート加工することで改善できた」と説明した。

また、新しいリッド(ふた)もホット、アイス両方に使用する。飲み心地、コーヒーのアロマに配慮し、大きめの飲み口を採用した。

<大きめの飲み口を採用(左:旧、右:新)>
大きめの飲み口を採用

フリップアップ形式で、飲み口をふさぐ形状となっている。フリップアップ形式なので、テイクアウトの際ふたをプラスチック製マドラー、飲み口シールでふさぐ機会を減らすこともでき、プラスチック製マドラーは廃止する。飲み口シールは一部商品には使用するが、使用量を削減できるという。

<コーヒーのアロマもに配慮した大きめの飲み口>
コーヒーのアロマに配慮し、大きめの飲み口

スターバックスグループはグローバルで、プラスチック製品の使用削減など環境負荷軽減に向けた対策を推進。2018年7月、使い捨てプラスチック製ストローの全廃と、ストローレスリッドの導入を発表した。

日本では、紙製ストローへの切り替えを2020年1月開始、繰り返し使用できるリユーザブルカップを2020年2月に販売、プラスチック製ギフト資材を2020年1月に廃止するなどの取り組みを行っている。

アイスビバレッジの紙製カップでの提供は、先行してインド、台湾でも行われており、今年11月から日本で本格的に展開する。

スターバックスコーヒー ジャパンでは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマイタンブラーなどの使用を停止し、使い捨て容器を利用していたが9月16日からマイタンブラーでの提供を再開。10月1日より、店内飲食の際のプレート、マグカップの使用を再開し、使い捨てプラスチック削減を進めていく。

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