イトーヨーカドー/冷食用の包装フィルムを店頭回収・リサイクルする実証実験に参画

2024年10月22日 12:06 / 経営

イトーヨーカ堂、アミタ、TOPPAN、ニチレイフーズの4社は10月22日、冷凍食品包装(フィルム)の店頭回収を行い、回収したプラスチックをクリップなどの樹脂加工品にリサイクルするための実証実験を開始すると発表した。

<実証実験のイメージ>

実証実験は10月29日より「イトーヨーカドー大森店」(東京都大田区)で開始。消費者が家庭内で事前に洗浄・乾燥を行った冷凍食品包装(フィルム)をイトーヨーカ堂の店舗にて回収し、使用済みの冷凍食品包装(フィルム)のリサイクル化に向けた技術検証を行うと同時に、消費者との最適なコミュニケーション手法や効率的な回収スキームを検証するという。

日本政府が提唱するプラスチック資源循環戦略では、プラスチック資源について、2025年までにリユース・リサイクルが可能な材質構成に置き換えること、2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルすること、プラスチック資源の再生利用を倍増することなどのマイルストーンが策定されている。

こうした背景を受け、冷凍食品業界のニチレイフーズが、冷凍食品包装(フィルム)のリサイクル実証を開始。プロジェクトの円滑な運営を目的に、複雑な廃棄物処理法上の知見ならびに市民・企業・自治体等との連携を基盤とした資源循環スキームの構築を強みとするアミタ、パッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術の開発などを得意とするTOPPANがパートナー企業として参画した。

加えて、店舗への回収BOX設置のみならず、消費者向けの認知活動や日常的なコミュニケーションの役割を担うべく、イトーヨーカ堂もプロジェクトに協力している。

■実証実験の概要
実証開始日:2024年10月29日
実証テーマ:冷凍食品包装(フィルム)のリサイクル
回収場所:イトーヨーカドー大森店
目標:冷凍食品包装(フィルム)の分別回収を通じた、水平リサイクル実現に向けた課題の抽出

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