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花王、弘前大学/共同研究講座「アクティブライフプロモーション学研究講座」開設

2016年11月14日 10:35 / 経営

弘前大学と花王は12月1日~2019年11月30日、「ヒトの健康寿命の延伸に貢献する」という共通テーマのもと、大学院医学研究科内に産学連携の共同研究講座「アクティブライフプロモーション学研究講座」を開設する。

生涯にわたり「動けるからだづくり」を目的とした同講座では、弘前大学と連携した総合的なヘルスケア研究のさらなる強化、発展を目指す。

加齢により起こるさまざまな生理機能の低下は、メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、認知症などの大きな社会課題を引き起こす。日本は、世界に先駆けて超高齢社会を迎えることは確実で、これらの社会的課題を解決し、「一生涯、自らの意志で動ける身体」であることが、生活の質(QOL)の向上・健康維持・増進および健康寿命の延伸につながる。

こうした中、文部科学省が支援する研究開発プログラムCOI(The Center of Innovation)が2013年にスタートし、全国で18拠点が採択され、その1つに、弘前大学を拠点した健康増進プロジェクトが選ばれた。弘前大学COIでは、青森県の短命県返上と元気な高齢社会の実現に向けた産官学が連携した健康づくりを目的として、研究が進められている。

今回、COIの中間評価が実施され、弘前大学COIは最高ランクの「S」評価を得た(COIの研究テーマのうち、健康・医療分野がテーマのCOIは弘前大学を含めて全国に7拠点あるが、最高ランクの「S」評価は弘前大学のみ)。

また、花王も2015年より弘前大学COIに参画して共同研究を進めるとともに、共同研究講座の開設準備を進めてきた。

花王は、弘前大学大学院医学研究科が進めてきた健康増進プロジェクトのビッグデータを解析・活用することによって、内臓脂肪測定の導入および内臓脂肪蓄積要因の解明、内臓脂肪を減らすことを目的とした食事研究の社会実装試験、老化の予兆因子の探索および生活習慣・環境要因の解明を進めてきた。

講座は、「ヒトの健康寿命の延伸に貢献する」という共通テーマのもと、その科学的実証および地域、職場における効果を社会実装として検証することを目的としている。

産学連携のもと、生涯にわたり、動けるからだづくりをサポートするため、健康を科学する研究を推進していく。

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