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アサヒ/クラフトビール生産量を5倍に強化

2017年07月20日 14:31 / 経営

アサヒビールは7月より、本社ビルに隣接するクラフトビールの醸造所「隅田川パブブルワリー」において、業務用市場に向けたクラフトビール(樽生)の商品開発を開始した。

運営は、新設したアサヒビール100%子会社「東京隅田川ブルーイング」が担う。また、アサヒビール茨城工場の敷地内に、クラフトビールの製造設備を新たに導入し、「茨城マイクロブルワリー」を2017年9月に新設する。これにより、同社クラフトビールの生産量を現在の約5倍に高め、業務用市場に向けてクラフトビールの販売を開始する。

「隅田川パブブルワリー」の改装、「茨城マイクロブルワリー」新設のための設備投資額は、合計10億円程を見込んでいる。

アサヒビールは、1994年にクラフトビール事業を開始。これまで、クラフトビールの販売は、アサヒグループ傘下の直営ブルワリーレストラン等に限定していたが、消費者のし好の多様化などを背景に、昨今は多様なタイプのビールを扱いたいという飲食店の声が高まっていた。アサヒビールは、東京第一号の地ビールとしての実績と知見、約150種類のレシピ開発のノウハウを活かし、業務用市場に向けたクラフトビール(樽生)開発に取り組むこととした。

「隅田川パブブルワリー」では、直営ブルワリーレストランで販売するクラフトビール醸造のほか、アサヒビールの研究開発本部直下の組織として、年間約10種類の新商品を開発する。これらの新商品は、テストマーケティング商品として位置づけ、アサヒグループ傘下の直営ブルワリーレストランにおいて消費者に提供し、味わいやネーミング、商品イメージ、価格帯などについて幅広く声を集め、商品化について検討する。

そして、今後のクラフトビール開発に生かすべく、フィードバックを繰り返すことで、従来の発想にない、新しく高品質なクラフトビールの開発につなげていく。

「茨城マイクロブルワリー」では、業務用市場に向けて販売する、基幹3種のクラフトビールを醸造。また、「隅田川パブブルワリー」でのテストマーケティングの結果、商品化の決まったクラフトビールを生産する。

アサヒビールのクラフトビール取り扱い目標店数は、2017年末までに東京23区内で100店。2018年末までには、同エリアにおいて取扱い飲食店数を300店に拡大する計画。

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