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三井不動産/「日比谷松本楼」に出資、食・エンタメで連携

2021年04月01日 11:00 / 経営

三井不動産は3月31日、日比谷松本楼と資本業務提携に関する協定を締結したと発表した。

<日比谷松本楼本店>
日比谷松本楼本店

1世紀以上に渡り日比谷の地に根差して、新たな文化の形成と発信に寄与してきた両社の経験を発揮し、魅力ある街づくりに不可欠である食文化の発信や映画・演劇を中心としたエンターテインメントなどの体験価値提供について連携していく。

三井不動産の知見・ノウハウを活用し日比谷松本楼固有の価値を高めるとともに、松本楼の持つ近代史における歴史的遺産、映画・食文化などの文化的遺産の提供を通じて、日比谷エリアのさらなる価値創出を図る。3月22日に実施した出資以降、日比谷松本楼は三井不動産の関連会社となった。

連携施策第1弾として、日本のブロードウェイ「日比谷」ならではのイベントとして2018年から開催している観劇の祭典「Hibiya Festival」において、日比谷松本楼が「まちなか劇場」の会場となり、「東京二期会 緑のオペラステージ」を開催する。

また、オンライン会場「Hibiya Fes Channel」で配信予定の映像コンテンツでは、松本楼のテラスを舞台に、日比谷公園を借景とした能楽・オペラのパフォーマンス映像を公開する。

今後も、日比谷シネマフェスティバルやビアガーデンのイベントなど、様々なイベントにおいて協業を重ね、日比谷エリアを盛り上げる取り組みを推進する予定だ。

日比谷松本楼は 1903年、日比谷公園のコンセプトである「3つの洋(洋花、洋食、洋楽)」の1つとして開園に合わせて創業された。毎年開催される、日比谷公園における「10円カレーチャリティーセール」や、「丸の内大盆踊り大会」は、日比谷公園の風物詩となっている。

小坂文乃現社長の曾祖父である梅屋庄吉は、現在の映画会社「日活」の前身となる「日本活動写真株式会社」の創業者の1人として、草創期の日本映画界を牽引し、映画事業の成功によって築いた財産をもとに中国革命において孫文を支援した人物として知られている。

孫文の日本滞在時における梅屋との交流の場としてはもとより、2008年においても福田康夫総理(当時)主催の「胡錦濤国家主席訪日歓迎夕食会」が開催されるなど、日比谷松本楼は歴史的な舞台となっている。

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