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マツキヨHD/デジタルデバイスを活用した特定保健指導を開始

2021年05月07日 12:50 / 経営

マツモトキヨシホールディングスは5月から、「特定保健指導実施機関」として社内管理栄養士による特定保健指導を新たに開始した。

保健指導に伴い、マツモトキヨシグループ健康保険組合は、被保険者に対し、オムロンヘルスケア、テレメディーズと連携し、3社によるデジタルデバイスを活用した取り組みを実施する。

施策では対象者に対し、オムロンヘルスケアの通信機能付きデバイス(血圧計・活動量計・体重体組成計)と同社の特定保健指導支援サービスを提供、日々のバイタルデータを記録し、健診データと合わせて特定保健指導時に管理栄養士が指導に活用する。

これにより、健診時という「点」でのデータによる指導ではなく、より対象者の状況に合わせた指導が可能になる。また、テレメディーズの医師の管理のもと、血圧が高い従業員に対して、血圧を適正化することで「循環器(脳・心血管)疾患の発症ゼロ企業の実現」を目指す。

<3社連携の概要>
3社連携の概要

オンライン特定保健指導は、オンラインでの実施を基本とするため、場所や時間に縛られることなく面談ができる。また、生活者にとって身近なドラッグストア管理栄養士による指導となり、理論のみではない、より実践的な指導を提供する。

指導者は医薬品登録販売者資格を有する管理栄養士であり、サプリメントを含む健康食品やOTC医薬品に精通している。社内管理栄養士によるバイタルデータや過去のエビデンスデータを活用した特定保健指導を実施することで、食事指導・運動指導だけではない指導をする。

また、特定保健指導支援アプリケーションは、測定値による分析と管理で、対象者の状態に合わせたパーソナライズ指導を実現する。毎日の測定で対象者に気づきを与え、行動変容を促進、繰り返して特定保健指導の対象者にならないよう、リピーター削減に効果的なサービスを提供する。

さらに、テレメディーズ BP(高血圧治療に特化したコンシェルジュサービス)は、血圧測定から医療相談、受診勧奨、オンライン診療の支援まで、一貫した高血圧ケアを可能とする、国内唯一のソリューションとなっている。長期にわたる対応が必要な高血圧治療の負担軽減を実現する。

マツモトキヨシHDの管理栄養士による特定保健指導実施については、健康寿命延伸への取り組みとしての社会的責任の1つととらえ、他健康保険組合や自治体などへの展開も視野に入れている。今回の取り組みについても同様に対象を広げることを検討している。

マツモトキヨシグループは、「グループ経営理念」に基づき、お客の健康のために奉仕し健康増進をサポートするためには、従業員自身が健康であることが不可欠であり、健康でなければお客にとって、いちばん親切なお店になることはできないと考えている。お客へ美と健康を提供し続けるため、引き続き「健康経営」に取り組むという。

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