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カインズ/リアル行動データプラットフォーム運営のunerryと資本業務提携

2021年05月26日 14:50 / 経営

カインズとリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryは5月26日、カインズが推進するSBU(Strategic Business Unit・戦略事業単位)戦略において、人々の行動データを基にさまざまな顧客体験価値を構築することを視野に、資本業務提携契約を締結したと発表した。

unerryは、日本最大級のリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営し、月間100億件以上の位置情報ビッグデータ、独自IoTセンサーデータなどにより「実社会の人々の行動・場所の人流をデータ化」している。そのため、リテール実店舗の店・内外の消費者行動を網羅的に捉えAI解析できるほか、それらの解析データと連動した店舗集客や回遊促進、商品販促、リアルタイム混雑度評価などのリテールDXサービスを展開している。

現在、カインズは、中期経営計画「PROJECT KINDNESS」において「次のカインズを創る」ことを目標に不連続な改革を進めている。戦略の柱のひとつ、SBU戦略では「新たな顧客価値を創造する大胆なカテゴリーの拡縮」をテーマとし、圧倒的No.1カテゴリーの開発や売場構成の標準化、販促・マーケティングの強化などのプロジェクトに取り組んでいる。

くらしにかかわる商品を広範囲で取り扱うカインズにとって、お客の困り事の解決や、より心地よく過ごすための提案をするには、お客のくらしを深く理解することが重要となっている。そのために、POSデータやIDPOSを使うことがあるが、お客が購買したものは把握できても、購買しない理由を理解することは困難となっている。

そこで、データ収集技術を複数持つunerryとの提携により、お客のくらしの質をよりよくするために必要なデータの収集とその活用に本格的に着手する。また、厚みを増した「くらしデータ」を商品開発や販促活動に生かし、メーカーとも連携して進めるという。

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