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サイバーエージェント/クレディセゾンとカード決済データ活用の新会社設立

2021年06月01日 13:00 / 経営

サイバーエージェントとクレディセゾンは6月1日、カード決済データを活用したマーケティングソリューションを提供することを目的に、合弁会社「CASM(キャズム)」を設立したと発表した。

<合弁会社「CASM」を設立>
合弁会社「CASM」を設立

クレジットカードを中心とした決済データは、本人確認データに基づいた正確性、決済トランザクションの即時性とリアルタイム分析で消費トレンドをいち早く掴めることから、欧米では先行して財務情報や経済統計のような伝統的なデータ(Traditional Data)に対し「オルタナティブデータ」と呼ばれ、活用が進んでいる。日本においてもAI技術の発展とコロナ禍で活用が加速しており、人流統計データから外出者増減の算出、購買(POS)データから即時的な顧客需要を予測するなど、今後さらに決済データをはじめとする「オルタナティブデータ」の活用ニーズが高まっていくことが予想されている。

このような背景のもと、約3600万人(連結)の顧客基盤による膨大な決済データを持つクレディセゾンと、AI技術の研究開発組織「AI Lab」を有し、デジタルマーケティング業界をリードするサイバーエージェントは、カード決済データを活用したマーケティングソリューションを提供する新会社「CASM」を設立した。

新会社の事業により、顧客の潜在ニーズを引き出すなど1人ひとりの属性・決済情報をより高度に分析し、カード会員の興味関心に寄り添った、最適な情報を届けることができる。

また、クレディセゾンが保有する即時性のある決済データの分析によって、コロナ禍での新たな生活様式による消費行動の変化をいち早く可視化。本人利用許諾済みの属性情報、多様な購買履歴の傾向から、特定の顧客層の潜在的な可処分所得、ライフスタイルを推計することが可能になる。

これらを個人が特定されないデータとしたうえで、メーカーや小売企業、セゾンカード加盟店など様々な店舗・法人へ提供する。さらに、小売企業などが保有する購買(POS)データなどと掛け合わることで、よりユーザー解像度が高いデータ分析が可能となり、オンラインとオフラインのデータを融合させたOMO(Online Merges with Offline)施策など、複合的なマーケティング支援を行うとしている。

■CASM
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12
設立:2021年6月1日
資本金:5000万円
出資比率 :サイバーエージェント51%、クレディセゾン49%
代表取締役:下田満
事業内容 :カード決済データ等を活用したマーケティング事業

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