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ヤッホーブルーイング/定期宅配向け加工自動化設備を導入

2021年08月31日 14:20 / 経営

ヤッホーブルーイングは8月31日、クラフトビール定期宅配サービス「ひらけ!よなよな月の生活」の長期の安定運用を目指し、物流システムを刷新したと発表した。

<物流システムを刷新>
物流システムを刷新

リニューアル全体の投資額は約9000万円となった。

「ひらけ!よなよな月の生活」は、こだわりの詰まったヤッホーブルーイングのクラフトビールを、1カ月~2カ月に一度自宅に届ける定期購入サービス。ビールは、定番製品や季節に合わせた限定ビールを含めた全8種類の中から、1本ずつ自由に組み合わせることができる。

新型コロナウイルスによる家飲み需要の高まりを受け、会員数が2021年5月末時点で前年比50%増となっている。今後も毎年30%増の成長を目指している。会員数は5月末時点で約6700人、2025年までに2万人を達成することを目標としている。

これまで定期宅配サービスの箱詰め作業は、限定製品含めた全8種のビールの中から顧客の希望した24缶もしくは48缶の組み合わせ通りに、1つ1つ手作業で行っていた。

しかし、製品・同梱物の入れ間違い、漏れ、過剰などの人的ミスが生まれてしまうことや、人員不足が課題となっていた。

今回、安定的で効率的な運用を目指し、複数の種類を自在に組み合わせ自動で箱詰めする装置「定期宅配加工自動化設備」を開発。約5000万円を投資した。この機械の導入により作業効率が214%上がり、作業に必要なスタッフ数も5人から4人になった。今後はさらに3人まで減らす方針だ。

作業の標準化が進んだことによる人的ミスの削減、労働負荷の改善が進んだ。装置や機能の拡張にも柔軟に対応ができるため、最大7万人まで会員数の増加に対応が可能となった。

また、受注システムの機能開発に約4000万円を投資し、サービス内容を大幅に刷新した。従来は受注から配達まで半月かかっていたところ、システム見直しにより、最短7日以内での配送を実現する。

以前は1年契約コースのみだったが、3カ月から始められる「お気軽コース」が登場。定期宅配の心理的ハードルを軽減した。

<3カ月から始められるお気軽コースも開始>
3カ月から始められるお気軽コースも開始

さらに、月ごとに設定されるお勧めのビールの組み合わせも選べる。都内に8店舗を構える公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」の割引、イベント優待の受けられる「会員カード」もデジタル化した。

■クラフトビール定期宅配サービス
https://yonasato.com/ec/nenkan_beer/

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